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ホームIMICライブラリMMWR抄訳2011年(Vol.60)喫煙率の減少-ミネソタ州、1999~2010年

MMWR抄訳

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2011/02/11Vol. 60 / No. 5

MMWR60(5):138-141
Decrease in Smoking Prevalence - Minnesota, 1999-2010

喫煙率の減少-ミネソタ州、1999~2010年

ミネソタ州は1998年のフィリップモリス社との訴訟解決後、喫煙による害を制限するため一連のタバコ規制対策を実施した。まず2001年に禁煙治療を受けられる健康保険に加入していない喫煙者のために無料の禁煙電話相談(quitlineサービス)を導入し、そのサービスを宣伝するため全州でマスメディアキャンペーンを開始した。2005年と2009年にはタバコ税を引き上げ、紙巻きタバコ1箱の平均価格は2ドル以上高くなった。2007年には包括的な州内喫煙規制法が通過した。この報告は、Minnesota Adult Tobacco Survey(MATS)のサーベイランスデータと紙巻きタバコの販売データを用いてこれらのタバコ関連対策の効果を評価した結果をまとめたものである。全米における成人の喫煙率は1999年から2010年までに15%低下したが、ミネソタ州ではこの期間中成人の喫煙率が27.1%低下した(1999 年:22.1%、2010年:16.1%)。また現在喫煙者の1日の平均喫煙本数は14.3本から12.2本に有意に減少し、1日の喫煙本数が25本以上の現在喫煙者の割合も14.3%から6.3%に有意に低下した。これらの変化に伴い、ミネソタ州における1人あたりの紙巻きタバコの販売数は40%減少した。さらに2010年は1999年に比べて家庭内禁煙率が高く(それぞれ87.2%、64.5%)、成人の受動喫煙曝露率が低かった(45.6%、 67.2%)。以上、ミネソタ州における過去10年間の継続的なタバコ規制対策の有益性が明らかになった。成人の喫煙率低下と受動喫煙曝露の減少をさらに進行させるには、タバコ規制を続けるための公衆衛生部門の協力が必要と考える。

References

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