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MMWR抄訳

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2008/11/07Vol. 57 / No. 44

MMWR57(44):1197-1200
Hazardous Chemical Incidents in Schools - United States, 2002-2007

学校での危険な化学薬品による事故-アメリカ、2002~2007年

化学薬品は学校内の化学実験室、美術室、自動車の修理場、印刷や他の職業的作業場、施設のメンテナンス作業場など多くの場所で使用されており、毎年、化学薬品の流出や薬品による火事、爆発などの事故が発生している。学校におけるこれらの事故とその原因および必要な介入を明らかにするため、Agency for Toxic Substances and Disease Registry(ATSDR)はHazardous Substances Emergency Events Surveillance(HSEES)の2002~2007年データ分析を行った。この期間、化学薬品による事故は15州にて43,766件報告されており、うち423件が小学校または中高等学校にて発生していた。原因はヒューマンエラー(62%)、設備や装置の故障(17%)、意図的な行為(17%) であり、負傷者が出た事故は31%、避難を要した事故は52%であった。負傷者は計895名、死亡者は出ていないが、11名が入院した。原因となった化学薬品は水銀が最も多く135件(29%)、次いで一酸化炭素:21件(4%)、催涙/唐辛子スプレー:21件(4%)、塩酸:19件(4%)、エチレングリコール:13件(3%)と続いた。水銀による事故は3件(2%)に負傷者が出たが、催涙/唐辛子スプレーは18件(86%)と多く、19件(90%)にて避難を要した。また、化学実験室では塩酸による事故が多く、11件(58%)にて負傷者が出ていた。一酸化炭素による事故は古いエアコンや暖房装置を原因としており、10件(48%)にて負傷者があり、17件(81%)で避難していた。Enviromental Protection Agencyはこれらの事故を抑止するため、1)リスクに関する認識の向上、2)使用期限切れや不必要な危険物質の廃棄、3)危険性の低い物質を使ったり、使用する量を控える、4)在庫リストや情報を示すなど、SC3プログラム(Schools Chemical Cleanout Campaign and Prevention Program)を推進している。

References

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