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MMWR抄訳

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2008/10/17Vol. 57 / No. 41

MMWR57(41):1121-1124
Injuries Resulting from Car Surfing - United States, 1990-2008

カーサーフィンによる損傷-アメリカ、1990~2008年

「カーサーフィン」は1980年代の半ばに導入された言葉であり、他人による運転中に自動車の外に出てボンネットなどに乗りスリルを味わう行為を指す。米国ではカーサーフィンによる損傷が報告されているが、全国的な見地からこれらのイベントを分析した研究はない。従来の公衆衛生データセットではこの問題に関する罹病率や死亡率のデータを収集していないため、CDCは米国内の新聞記事を検索し全国規模でカーサーフィンによる損傷の特徴を分析した。この報告ではまず始めにカーサーフィンにより死亡した2例(19歳男性、14歳男性)と重症を負った1例(16歳男性)を紹介している。新聞記事による検索では、1990 年~2008年8月にカーサーフィンによる損傷は99例、うち死亡58例、非致死性損傷41例を確認した。死亡58例中45例(78%)の死因は頭部外傷であった。カーサーフィンによる損傷は1990年に初めて1例新聞で報告され、その後報告頻度が増加して1995年には10例となった。1995年~2007年の平均年間報告数は6.4例であった。損傷報告率は中西部(39%)と南部(35%)が高く、全99例中70例(70%)が男性で、68例 (69%)は15~19歳であった。季節は夏が多く、8月がピークであった。事故発生時の走行速度が判明した21例中11例(52%)は30mile/時未満であり、死亡事故は5~80mile/時で発生した。また28例で車からの落下に関与したと考えられる急なハンドル操作や自動車の動きなどが報告された。カーサーフィンでは走行速度が遅い場合でも急なハンドル操作やブレーキといった予測不能な車の動きにより事故が起きる可能性があるため、親やティーンエイジャーはカーサーフィンによる致死の可能性を認識する必要がある。

References

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