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MMWR抄訳

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2008/06/27Vol. 57 / No. 25

MMWR57(25):697-700
Delayed Onset and Diminished Magnitude of Rotavirus Activity - United States, November 2007-May 2008

ロタウイルス活性の遅い発現と重要性低下-米国、2007年11月~2008年5月

ロタウイルスは乳幼児における重篤な急性胃腸炎の主因であり、2004年には世界中で5歳未満の小児が約527,000例死亡した。北アメリカ大陸においてロタウイルス活性は冬~春の季節的パターンを示し、冬の数ヶ月間、米国の3歳未満の幼児における急性胃腸炎による入院および救急診療部(ED)受診の約50%、外来受診の30%はロタウイルスが原因である。ロタウイルス疾患予防のため、2006年2月、米国乳児に対しヒト-ウシロタウイルスワクチンRotaTeqの定期接種が勧告された。2007-08シーズン中のロタウイルス活性を調査するため、CDCはNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)とNew Vaccine Surveillance Network(NVSN)のデータを分析した。NREVSSのデータによると、本シーズンのロタウイルス活性発現はワクチン接種前の15シーズン(1991年7月~2006年6月)に比べ2~4ヶ月遅かった(それぞれ2月下旬、11月中旬)。また2007年11月中旬~2008年4月中旬に検査を行った全検体におけるロタウイルス陽性率は1991~2006年に報告された最低レベル以下であった。さらに、過去のシーズンでは3月(12週目)までに陽性率がピーク(中央値:41.0%[30.6~45.5%])となったが、2008年の陽性率は4月末(17週目)にピーク(17.8%)となり、その後低下した(5月31日の週:11.1%)。2008年1月1日~5月3日にロタウイルス抗原検査を行った総検体数と陽性検体数は、過去7シーズンの同期間に比べそれぞれ27.0~45.9%(中央値:37.0%)、70.9~79.7%(中央値:78.5%)減少した。NSVには2006年、2007年、2008年の各1月1日~4月30日に3歳未満の小児がそれぞれ405、481、283例登録され、これら小児の便検体のロタウイルス陽性率はそれぞれ51%、54%、6%であった。2007-08シーズンにおけるロタウイルスワクチン接種の影響を確認し、今後のシーズンにおけるロタウイルスの発生と疫学に対するワクチンの影響を監視するために、今後さらなるサーベイランスと疫学調査を行う必要がある。

References

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