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MMWR抄訳

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2008/06/27Vol. 57 / No. 25

MMWR57(25):692-697
Influenza Activity - United States and Worldwide, 2007-08 Season

インフルエンザ活性-米国および全世界、2007-08シーズン

この報告は2007-08年インフルエンザシーズン中(2007年9月30日~2008年5月17日)の米国および全世界におけるインフルエンザ活性をまとめたものである。上記期間中にWHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所で検査された米国国内の気道検体225,329検体中39,827検体(18%)がインフルエンザウイルス陽性であり、このうち28,263株(71%)はインフルエンザA、11,564株(29%)はインフルエンザBであった。サブタイプ分析したインフルエンザAウイルス8,290株中2,175株(26%)はA(H1N1)、6,115株(74%)はA(H3N2)であった。検査検体の陽性率は2008年1月12日の週に初めて10%を超え、2月9日の週に32%とピークとなり(過去3シーズンのピーク値: 22~34%)、4月19日の週に10%未満となった。抗原解析では、A(H1N1)407株中270株(66%)はA/Solomon Islands/3/2006(2007-08北半球インフルエンザワクチンのH1N1成分)、116株(29%)はA/Brisbane/59/2007-like、A(H3N2)404株中91株(23%)はA/Wisconsin/67/2005(同H3N2成分)、243株(60%)はA/Brisbane/10/2007-likeであった。またインフルエンザBの350株中342株(98%)はB/Yamagata-linkage、8株(2%)はB/Victoria-linkageであり、B/Victoria-linkageの8株中6株はB/Malaysia/2506/2004(同インフルエンザB成分)と抗原的に同等のB/Ohio/01/2005であった。インフルエンザウイルスの抗ウイルス薬耐性に関する検討では、本シーズン中ノイラミニダーゼ阻害薬オセルタミビルに対する耐性率の若干増加がみられた。耐性ウイルスは全てA(H1N1)であった(耐性率:10.9%[111/1,020株])。ザナミビル耐性はみられなかったが、アダマンタン(アマンタジン、リマンタジン)に対してはA(H3N2)525株中524株(99.8%)が耐性を示した。A(H1N1)株はアダマンタン耐性率が低かった(10.7%[98/918株])。米国でのインフルエンザ様疾患(ILI)による外来受診率は2007年12月29日~2008年3月22日まで全国基準値(2.2%)を上回り、ピークは2月23日の6.0%であった(過去3シーズンのピーク値:3.2~5.4%)。州別のインフルエンザ活性レベルは、2008年2月16日~2008年2月23日の週にピークとなった(49州が広範囲、1州が地域的な流行を報告)。小児における検査確認インフルエンザ関連入院率(1万人あたり)は、Emerging Infection Program(2007年9月30日~2008年5月3日)によると0~4歳で4.03、5~17歳で0.55(過去3シーズン:それぞれ2.5~3.8、0.3~0.6)、New Vaccine Surveillance Network(NVSN)の報告(2007年11月4日~2008年5月3日)によると0~4歳で7.0であった(過去3シーズン:3.5~7.0)。また122 Cities Mortality Reporting Systemに報告された肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は2008年1月12日~5月17日の週まで19週連続して流行閾値を上回り、ピークは3月15日の週の9.1%であった(過去3シーズンのピーク値:7.7~8.9%)。本シーズンにおけるインフルエンザによる小児(<18歳)死亡は6月19日現在83例報告されている。全世界では、本シーズン中A(H1N1)、A(H3N2)、B型ウイルスが同時に循環していたが、カナダとヨーロッパではA型ウイルス、アジアではB型ウイルスの報告がより多かった。

References

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