一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2008年(Vol.57)ある内視鏡クリニックでの危険な注射手技による急性C・・・

MMWR抄訳

rss

2008/05/16Vol. 57 / No. 19

MMWR57(19):513-517
Acute Hepatitis C Virus Infections Attributed to Unsafe Injection Practices at an Endoscopy Clinic - Nevada, 2007

ある内視鏡クリニックでの危険な注射手技による急性C型肝炎ウイルス感染症-ネバダ、2007年

2008年1月2日、Nevada State Health Division(NSHD)はSouthern Nevada Health District(SNHD)に提出された最近急性C型肝炎と診断された2症例のサーベイランス報告についてCDCに連絡した。さらに翌日、3例目の急性C型肝炎症例が報告された。SNHDが1年間に確認する急性C型肝炎症例は通常4例以下であるため、アウトブレイクを疑い初期調査を行ったところ、これら3例全例が発症の35~90日前に同じ内視鏡クリニック(Aクリニック)で処置を受けていたことが明らかになった。SNHD、NSHD、CDCは他の感染者の発見や感染源の特定などを行うため、2008年1月9日に共同調査を開始した。初期調査の結果、2007年7月~12月にさらに3例がAクリニックでの処置後6ヶ月以内に急性C型肝炎を発症したことを確認した。これら6例(女性:4、37~72歳)は黄疸、腹部不快感、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)値上昇といった急性肝炎の徴候・症状、検査所見を示し、4例は入院した。発症は2007年10月後半~11月で、Aクリニックでの処置から35~90日後であった。疫学所見と検査所見より、C型肝炎ウイルス(HCV)伝播はそのクリニックでの個々の患者に対する不適切な注射器の再利用と使い捨て用薬剤バイアルの多数の患者に対する使用(特に短時間作用性静注用麻酔薬投与時)が原因であることが示唆された。保健衛生局はAクリニックに危険な注射手技を即座に中止するよう勧告し、2004年3月1日~2008年1月11日(Aクリニックが現在の場所で診療を行っていた期間)に同クリニックで麻酔を必要とする手技を受けた約4万人の患者に対しHCV、B型肝炎ウイルス、HIV感染症のスクリーニングを行うよう通知した。調査は現在も進行中であり、今後もAクリニックでの曝露に関連した急性C型肝炎発症例が確認される可能性がある。医療現場でのHCVおよび他の血液媒介病原体の伝播の検出と予防には、より良いウイルス性肝炎のサーベイランス、医療提供者の教育、一般市民の啓蒙、専門家による管理、免許制度、医療機器の改善を含めた包括的な対策が必要である。

References

  • Patel PR, Larson AK, Castel AD, et al. Hepatitis C virus infections from a contaminated radiopharmaceutical used in myocardial perfusion studies. JAMA 2006;296:2005-11.
  • CDC. Recommendations for prevention and control of hepatitis C virus (HCV) infection and HCV-related chronic disease. MMWR 1998;47(No. RR-19).
  • Williams IT, Perz JF, Bell BP. Viral hepatitis transmission in ambulatory health care settings. Clin Infect Dis 2004;38:1592-8.
  • CDC. Surveillance for acute viral hepatitis-United States, 2006. MMWR 2008;57(No. SS-2).
  • Alter MJ. Healthcare should not be a vehicle for transmission of hepatitis C virus. J Hepatol 2008;48:2-4.
  • CDC. Transmission of hepatitis B and C viruses in outpatient settings-New York, Oklahoma, and Nebraska, 2000-2002. MMWR 2003;52:901-6.
  • Comstock RD, Mallonee S, Fox JL, et al. A large nosocomial outbreak of hepatitis C and hepatitis B among patients receiving pain remediation treatments. Infect Control Hosp Epidemiol 2004;25:576-83.
  • Krause G, Trepka MJ, Whisenhunt RS, et al. Noscomial transmission of hepatitis C virus associated with the use of multidose saline vials. Infect Control Hosp Epidemiol 2003;24:122-7.
  • CDC. Steps for evaluating an infection control breach. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2007. Available at <http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/bp_steps_for_eval_ic_breach1.html>.
  • CDC. Guideline for isolation precautions: preventing transmission of infectious agents in healthcare settings 2007. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2007. Available at <http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/gl_isolation.html>.

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ