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MMWR抄訳

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2008/05/09Vol. 57 / No. 18

MMWR57(18):481-485
Awareness of Stroke Warning Symptoms - 13 States and the District of Columbia, 2005

脳卒中の発症を警告する症状に関する意識調査-アメリカ13州およびワシントンDC、2005年

アメリカでは1960年代より脳卒中による死亡例は漸減しているが、2004年において心疾患、ガンに次いで死因の第3位に位置している。急性虚血性脳卒中は発症後3時間以内の組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)静注が有効であり、出血性脳卒中は緊急手術による再出血予防により40~60%の症例で重篤な後遺症や死亡が回避できる。そのため”Healthy People 2010″では脳卒中の発症を警告する症状を正確に把握し、発症の可能性がある場合は迅速に9-1-1へ連絡する必要があることの認識率を83%とすることを目標としている。今回、CDCは2005年のBehavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)データからこれらの認識率の調査を行った。対象は2005年のBRFSSにおいて心臓発作および脳卒中に関する調査が行われた国内13州およびワシントンDCの回答者71,994名であった。脳卒中の警告症状[1)突然の顔、腕または足の片側の知覚麻痺または脱力感、2)突然の錯乱または発語障害、3)突然の歩行障害、めまい、平衡感覚異常、4)突然の視界不良(片眼または両眼)、5)原因不明の重度の頭痛]の認識率はそれぞれ92.6%、86.5%、83.4%、68.8%、60.4%であり、9-1-1への連絡の必要性は85.9%が認識していた。しかし、回答者の39.5%が心臓発作の症状である突然の胸痛または不快感を脳卒中の危険症状と勘違いしていた。5症状全ての認識率は43.6%であり、うち18.6%が胸痛は脳卒中の症状ではないと正しく認識し、38.1%が9-1-1への連絡の必要性を認識していた。脳卒中の5症状を認識し、胸痛が脳卒中の症状でないこと、9-1-1への連絡の必要性のすべてを認識していたのは16.4%であった。5症状全てと9-1-1への連絡をともに認識していたのは女性:41.5%に対し男性:34.5%、白人:41.3%に対しラテン系:26.8%、黒人:29.5%、高学歴(大卒以上):47.6%に対し高卒以下:22.5%、州別ではミネソタ:49.7%~オクラホマ:27.9%であった。認識率は男性に比べ女性、ラテン系および黒人に比べ白人、低学歴に比べ高学歴者にて高く、州による相違も認められた。公衆衛生局と臨床医、教育者は脳卒中の徴候を理解し、9-1-1への連絡の必要性を学ぶことの重要性を強調し続けるべきである。

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