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MMWR抄訳

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2007/01/26Vol. 56 / No. 3

MMWR56(3):49-51
Use of Mammograms Among Women Aged =40 Years - United States, 2000-2005

40歳以上の女性におけるマンモグラムの利用-米国、2000~2005年

米国女性間で、乳癌は最も一般的に診断される癌であり、肺、気管支癌に次ぐ癌による第2の死亡原因である。2002年、米国の少なくとも182,125人の女性が浸潤性乳癌の診断を受け、41,514人がこの疾病で死亡した。検診マンモグラフィーによって、乳癌の死亡率を50~69歳の女性で約20%~35%、40~49歳の女性で約20%減らすことが可能である。米国医師会、米国産科婦人科学会、米国癌協会は、40歳からのマンモグラフィースクリーニングを支援しているが、これらの団体で再検診間隔に関して推奨が異なる。保健社会福祉省開催による予防および初期治療の民間企業専門家の独立委員会である米国予防医療専門委員会は、40歳以上の女性は1~2年毎にマンモグラムによる乳癌検診を受けるよう推奨している。マンモグラムの利用は1990年代に大幅に増加したが、保健維持機構のメンバーによる最近のコホート研究の結果では1999~2002年に検診率低下が判明した。この報告では、Behavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)の成果として、2000~2005年に40歳以上の女性が自己報告したマンモグラムの利用率も同様に減少傾向を示したことを述べている。マンモグラフィー使用が減少し続けると乳癌死亡率は増加すると考えられる。BRFSSは、特定の組織に属さない成人市民の州別の任意抽出電話調査であり、データは、国勢調査から次の国勢調査の間の年次推定値から年齢、人種、性別集団を調整している。2000~2005年、成人女性の回答者に、マンモグラムを今までに受けたことがあるか質問し、「はい」と答えた回答者に最終検査日からのどのぐらい経ったかを尋ねた。回答率は、マンモグラフィーの質問を提出した州で平均49.0%から57.9%の範囲であった。毎年BRFSSのマンモグラフィーの質問を受け、調査前2年以内にマンモグラムを受診したと報告した40歳以上の全女性の総年齢調整率は、2000年の76.4%(CI=75.8~76.9)から2005年の74.6%(CI=73.8~75.4)まで有意に減少した(傾向検定、p<0.001)。

References

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