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MMWR抄訳

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2006/12/22Vol. 55 / No. 50

MMWR55 (50): 1351-1354
Use of Cessation Methods Among Smokers Aged 16-24 Years - United States, 2003

16~24歳の喫煙者における禁煙方法-米国、2003年

青少年喫煙者で禁煙する者は比較的稀であり、4年間で禁煙した12~19歳の喫煙者は約15.6%である(1年間に約4%)。若年喫煙者が禁煙に失敗する割合は成人よりも高く(43%)、前年に少なくとも1日以上1回の禁煙を試みた高校生の喫煙者は約58%であった。16~24歳の喫煙者における禁煙行動過程を追跡するために、Roswell Park Cancer Institute(ニューヨーク州バッファロー)は、2003年に2年間のNational Youth Smoking Cessation Survey(NYSCS)を実施した。この報告は、生涯の禁煙方法に関する調査から重要な結果を要約している。結果によると、禁煙を試みた16~24歳の喫煙者は、禁煙補助の方法よりも補助のない禁煙方法を使用する傾向にあると考えられた。補助のない禁煙方法は、どれも喫煙とタバコ依存症治療に対する公衆衛生局(PHS)臨床ガイドラインに推奨されておらず、ほとんどの禁煙補助の方法は成人に推奨され、効果的であると確認されている。16~24歳の青少年の多くは禁煙を試みるが、タバコ依存症への急速な進行をしばしば軽視するため、PHSの標準的治療法ガイドラインは、成人間で効果が証明された特定の臨床介入を若年者ベースの禁煙手段に使用するように推奨している。さらに、タバコの包括的管理プログラムにおける他の方法もまた禁煙を増進し、若年者と成人の喫煙を減らすためにCDCの推奨レベルで実施されるべきである。2003年、NYSCSは、2003年6月~11月にウェスタット(メリーランド州ロックビル)によって実施された若年喫煙の無作為ダイヤル式コンピューターによる電話インタビュー調査を通して、喫煙と禁煙に関する情報を収集した。補助方法のうち、1方法のみ(看護師、医師、あるいは歯科医師と相談する)がこの年齢層の20%以上で使用され、一方11の補助のない方法(PHSガイドラインで推奨されていない)のうち6方法は回答者の36%以上で使用された。最も一般的に使用された補助のない方法(タバコの本数の制限)は若年喫煙者の88.3%によって試みられた。残り5の頻繁に使用された補助のない方法は、タバコを買わない(56.0%)、多く運動する(51.0%)、友人と共に禁煙する(47.5%)、禁煙宣言をする(44.5%)、軽いタバコに替える(36.1%)であった。女性(24.9%)は男性(15.6%)より医療従事者の支援を求めているようであったが、ニコチンガム試用傾向は少なかった(14.4%対20.3%)。女性(52.1%)はまた男性(43.2%)と比較して友人と共に禁煙しようとし、自助パンフレットやビデオを使用する傾向にあった(19.5%対12.5%)。しかし、男性(55.7%)は女性(46.0%)より禁煙方法としてより多く運動し、噛みタバコ、嗅ぎタバコあるいは他のタバコ製品に替えようとする傾向にあった(18.0%対1.6%)。

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