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MMWR抄訳

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2006/06/23Vol. 55 / No. 24

MMWR55(24): 679-682
Progress Toward Poliomyelitis Eradication - Pakistan and Afghanistan, January 2005-May 2006

ポリオ根絶への前進-パキスタンとアフガニスタン、2005年1月~2006年5月

2006年3月現在、野性ポリオウイルス(WPV)は、アフガニスタン、インド、ナイジェリア、パキスタンの4ヶ国で地方病として残存している。2005年以来、野性ポリオウイルスが流行している国は、単価経口ポリオワクチン1型(mOPV1)の使用、一新した社会的動員を行うこと、コミュニケーション、ワクチン供給戦略を実施することによってポリオ根絶方法を強化した。この報告は、2005年1月から2006年5月にアフガニスタンとパキスタンで行われたポリオ根絶戦略について述べている。経口ポリオワクチン(OPV)の定期予防接種率は、アフガニスタンやパキスタンの多くの地域では依然として低い。経口ポリオワクチンの3投与量を幼児に供給する国の最近の推定予防接種率(2004年)は、アフガニスタンで66%、パキスタンで65%であった。しかし、アフガニスタンの人口数は不正確であり、両国の接種率は州や区によって異なる。2005年から2006年に、両国は大規模な、同時期の戸別予防接種運動、あるいは補足的予防接種活動実施中に、5歳以下の子供のために追加的経口ポリオワクチン接種を継続した。急性弛緩性麻痺の報告は、2004年に比し2005年には両国で増加した。非ポリオ急性弛緩性麻痺報告率は、15歳以下の100,000人につき5症例以上を数え、適する便の標本がパキスタン、アフガニスタン各国の急性弛緩性麻痺患者89%、92%から収集された。パキスタンでは、2004年の53症例に比して、2005年には28ポリオ症例が確認された。2005年の27症例はWPV1、1症例はWPV3であった。2006年には5月31日現在、4症例(3例はWPV1、1例はWPV3)が確認された。アフガニスタンでは、2005年に発症した9ポリオ症例(5例はWPV1、4例はWPV3)が確認され、全例とも南部地域における3州で発生した。2006年には、WPV1感染が南部地域において依然継続しており、5月31日現在で8WPV1症例が報告された。5月4日には麻痺発症のWPV3症例が1件報告された。

References

  • CDC. Progress toward interruption of wild poliovirus transmission-worldwide, January 2005-March 2006. MMWR 2006;55:458-62.
  • CDC. Progress toward poliomyelitis eradication-Afghanistan and Pakistan, January 2004-February 2005. MMWR 2005;54:276-9.
  • CDC. Progress toward poliomyelitis eradication-India, January 2004-May 2005. MMWR 2005;54:655-9.
  • World Health Organization. WHO vaccine-preventable diseases: monitoring system, 2005 global summary. Geneva, Switzerland: World Health Organization; 2005. Available at <http://www.who.int/vaccinesdocuments>.

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