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MMWR抄訳

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2006/03/10Vol. 55 / No. 9

MMWR55(9):249-251
Update: Influenza Activity - United States, February 19-25, 2006

最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2006年2月19~25日

2006年2月19-25日において、広範囲のインフルエンザ流行が報告された州は21州に増え、14州にて地域的、10州にて局所的、5州にて散発的な流行が報告されている。WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所における検査検体(2,066検体)中439検体(21.2%)がインフルエンザ陽性であり、サブタイプはA(H3N2):134検体、A(H1N1):12検体、サブタイプ分析されていないインフルエンザA型:231検体、B型:62検体であった。2005年10月2日以降の検査検体数は79,336検体であり、陽性率は9.1%(7,256検体)、A型:6,853[94.4%、A(H3N2):3,046、A(H1N1):59]、B型:403(5.6%)となった。過去3週(第6-8週)の検査検体陽性率は中部東北地域にて39.7%、太平洋地域にて7.5%であった。インフルエンザ様疾患(ILI)による外来受診率は3.4%と全国基準値(2.2%)を上回り、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は122 Cities Mortality Reporting Systemに報告された全死亡例の7.0%と流行閾値(8.3%)を下回った。また、2005年10月2日-2006年2月25日にCDCに報告された18歳未満のインフルエンザによる死亡は13例、Emerging Infections Program(EIP)に報告されたインフルエンザによる入院は、0-4歳の小児にて人口1万人あたり1.11、5-17歳の児童は0.15であった。鳥インフルエンザ[インフルエンザA(H5N1)]のヒト感染例はアメリカでは報告されておらず、2003年12月-2006年3月6日にWHOに報告された感染例は計175例[うち死亡例95(54%)]で、カンボジア、中国、インドネシア、イラク、タイ、トルコおよびベトナムでの発生であり、ヒトからヒトへの感染は確認されていない。

References

  • Ungchusak K, Auewarakul P, Dowell SF, et al. Probable person-toperson transmission of avian influenza A (H5N1). N Engl J Med 2005; 352:333-40.

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