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MMWR抄訳

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2006/02/10Vol. 55 / No. 5

MMWR55(5):128-129
Update: Influenza Activity - United States, January 22-28, 2006

最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2006年1月22~28日

2006年1月22-28日において、広範囲のインフルエンザ流行が報告された州は5州であり、21州にて地域的、13州にて局所的、11州にて散発的な流行が報告されている。WHOの協力研究所およびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所における検査検体(2,854検体)中343検体(12.0%)がインフルエンザ陽性であり、サブタイプはA(H3N2):117検体、A(H1N1):2検体、サブタイプ分析されていないA型:212検体、B型:12検体であった。2005年10月2日以降の検査検体数は56,596検体であり、陽性率は6.7%(3,771検体)、A型:3,654[96.9%、A(H3N2):1,787、A(H1N1):15]、B型:117(3.1%)となった。過去3週(第2-4週)においては山岳地域および中部西南地域にてインフルエンザの陽性率が高値であり、中部東北地域は20.9%、中部西南地域は20.6%、中部東南地域にて4.9%であった。インフルエンザ様疾患(ILI)による受診率は2.4%と全国基準値(2.2%)を上回り、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は7.6%と流行閾値(8.2%)を下回った。また、10月2日-1月28日における18歳未満のインフルエンザによる死亡例は13例であり、Emerging Infections Program(EIP)に報告されたインフルエンザによる入院例は、0-4歳の小児にて人口10万人あたり0.66、5-17歳の児童は0.04であった。鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト感染例はアメリカでは報告されておらず、2003年12月-2006年2月6日の間にWHOに報告された感染例は計165例[うち死亡例88(53%)]、カンボジア、中国、インドネシア、イラク、タイ、トルコおよびベトナムでの発症であり、ヒトからヒトへの感染は確認されていない。

References

  • Ungchusak K, Auewarakul P, Dowell SF, et al. Probable person-toperson transmission of avian influenza A (H5N1). N Engl J Med 2005;352:333-40.

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