黒人女性におけるHIV感染－スカロライノーナ州、2004年

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MMWR抄訳

2005/02/04Vol. 54 / No. 4

MMWR54(4):89－94
HIV Transmission Among Black Women - North Carolina, 2004

黒人女性におけるHIV感染－スカロライノーナ州、2004年

行為を行う黒人女性とし、静注ドラッグ使用者は除外した。2003年1月―2004年8月、新規HIV黒人女性は208例(18―40歳)報告され、2003年以前または州外で診断された75例、住所不明13例、死亡または面接不能な重症例9例を除いた111例のうち、調査への参加を承諾した31例(28%)と、同じく調査への参加を承諾した対照101例を対象とした。31例のうち15例(48%)はHIV陽性の男性から感染していた。単変量解析により両群間に有意差を認めた項目は、就業率、性行為パートナー数(20人以上)、クラック/コカインの使用、売春行為の有無であり、年齢、結婚率、妊娠経験、避妊法、性感染症(STD)歴などに有意差は認められず、HIV検査率も感染女性81%、非感染女性88%とほぼ同率であった。また、多変量分析では公的扶助を受けている女性、陰部ヘルペス感染既往女性でのHIV陽性率が高値であった。黒人女性でのHIV陽性率が増加している原因として、性行為パートナーの経済的問題やアルコール、ドラッグの使用の他に、感染を予防しようとする意志の欠如や過度に性行為を必要とする低い意識レベルなどが考えられる。NC州では小中学校からHIVおよびSTDに関す2003年のアメリカにおけるHIV/AIDS患者の28%は女性であり、そのうち69%が非ラテンアメリカ系の黒人女性である。ノースカロライナ(NC)州では黒人女性のHIV患者が増加し、2003年には白人女性の14倍に上っている。North Carolina Department of Health(NCDOH)は2004年8月、CDCの援助を受け黒人女性HIV患者の疫学調査を行った。1998―2004年の新規HIV患者のデータとNC Disease Intervention Specialists(NCDIS)のHIV感染源データをレビューし、HIV感染女性と非感染女性の疫学的および行動の相違に関する症例対照研究を行った。対象は罹患率の高い地域(ローリー、ダラム、シャーロット地区など)に居住する18―40歳の異性間性る教育を徹底し、避妊具の使用を推進し、さらに教会や公共的な機関でもHIVに関する教育や予防を行うなどの取り組みを進めている。

References

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