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MMWR抄訳

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2003/02/07Vol. 52 / No. 05

MMWR52(5) : 86- 87
Hypothermia-Related Deaths - Philadelphia, 2001, and United States, 1999

低体温症関連死-フィラデルフィア,2001年および米国,1999年

低体温症は35.0℃以下の深部体温低下として定義される。低体温症の危険因子の例としてフィラデルフィアで2001年に発生した低体温症関連死3例を報告するとともに、1999年の米国における低体温症の情報を紹介する。症例1.2001年1月、60歳の男性が暖房および電気のない廃屋内のソファの上で死亡しているのが発見された。血中アルコール濃度(BAC)は0.23g/dLと高く、発見24時間前の最低気温は-6.0℃であった。症例2.2001年1月、深夜に歩道上で無反応状態の25歳の男性が発見された。発見24時間前の最低気温は-0.6℃であった。病院に搬送されたが植物状態のまま9日後に死亡した。入院時BACは0.48g/dLであったことから死因はアルコール中毒と診断され、低体温症も死亡の一因とされた。症例3.2001年2月、道端で虚脱状態の48歳女性が発見された。その前日には約2インチの降雪があり、最低気温は-1.6℃であった。病院搬送後の深部体温は33.0℃で、蘇生術を施したが死亡した。剖検所見では両側性肺炎と、モルヒネおよびジフェンヒドラミンによる血液毒性が認められた。死因は敗血症で、低体温症も死亡の一因とされた。1999年、米国では598例の基礎死因として強制的な寒冷への曝露、1,139例の死に至った損傷として低体温症があげられた。低体温症関連死598例中380例(64%)は男性で、年齢が判明している597例中359例(60%)は65歳以上であった。1999年に低体温症関連死亡者件数が最も多いのはペンシルベニア州とニューヨーク州であり(各36例)、総括死亡率はアラスカ州が最高(1.9/10万人)で、第2位のモンタナ州の約2倍であった。米国において低体温症は予防可能な死亡の重要な要因である。予防措置として寒冷気候では部屋を暖め、外出時は防寒着を着用し、体温の維持に注意すべきである。

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