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MMWR抄訳

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2002/11/15Vol. 51 / No. 45

MMWR51(45) : 1016- 1018,2002
Influenza Outbreak - Madagascar, July-August 2002

インフルエンザの流行-マダガスカル,2002年7~8月

マダガスカルの首都アンタナナリボの南約450kmに位置するサファハタ村にて2002年7月中旬、急性呼吸器疾患(ARI)による死者が多発し、Madagascar Ministry of Health(MOH)およびInstitute Pasteur, Madagascar(IPM)による調査が開始され、ARI罹患率70%、死者27名が確認された。咽頭塗布標本を回収し、ウイルスを培養した結果、インフルエンザAウイルス4検体(うち2検体はH3N2)が検出された。7月下旬には同様の流行がフィアナランツォア州にて発生、WHOおよびCDCによる調査が開始された。MOHによる調査ではインフルエンザ様疾患(ILI)のピークは8月22日、9月19日には鎮静し、累積30,304例、死者754例、約85%の症例がフィアナランツォア州に集中していた。症例数および死亡例の多い3地区の調査では、ARIは冬期(5-9月)に多く、イコンゴ地区では毎年症例数が増加し、7-8月のARIによる死亡者のうち54%が5歳未満の小児であった。首都アンタナナリボでの発症率および死亡率は低く、衛生環境や医療施設不足などの原因が考えられる。7月19日-8月22日に回収した152検体からはインフルエンザAウイルスが分離され、血清学的検査よりA/Panama/2007/99(H3N2)ウイルスと判明し、2002 Southern Hemisphereおよび2002-3 Northern HemisphereインフルエンザワクチンのA(H3N2)成分と一致した。

References

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