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MMWR抄訳

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2002/09/06Vol. 51 / No. 35

MMWR51(35) : 784-786,2002
Psychological and Emotional Effects of the September 11 Attacks on the World Trade Center - Connecticut, New Jersey, and New York, 2001

9月11日WTCテロ事件による心理的および感情的影響-コネチカット,ニュ-ジャ-ジー,ニュ-ヨ-ク,2001年

10月11日-12月31日、Behavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)によりコネチカット(CO)、ニュ-ジャ-ジー(NJ)およびニュ-ヨ-ク(NY)州在住の18歳以上の成人を対象に、テロ事件による心理的および感情的影響に関する無作為電話調査が実施された。結果、計3,512名(CO1,774、NJ638、NY1,100)のうち、約半数がテロの記念式典に出席、13%が知人の葬式に参列したと回答し、75%がテロによる何らかの問題を抱えていると回答した。また、感情の変化として怒り(48%)や不安(38%)、緊張(24%)などを訴え、約12%が家族(36%)または友人や近所の人(31%)の助けを必要とした。さらに約3%がアルコ-ル消費量、21%が喫煙量が増加したと回答し、1%が新たに喫煙を始めた。また、テロ後失業した人は約27%、TVやインタ-ネットで報道を見る機会が増えたと回答した人は約80%に上った。テロの被害者であるかとの質問には、約3%が自分自身がそうであると回答し、7%が親族、14%が友人に被害者がいると回答した。男女別では、記念式典への参加は女性55.1%、男性43.0%、精神的な援助を必要としたのは女性15.3%、男性8.8%であり、アルコ-ルの消費が増えたのは男性4.2%、女性2.4%、喫煙が増えたのは女性27.1%、男性14.8%であった。

References

  • Nelson DE, Holtzman D, Waller M, Leutzinger CL, Condon K. Objectives and design of the Behavioral Risk Factor Surveillance System.
  • Proceedings of the section on survey methods, American Statistical Association National Meeting, Dallas, Texas, 1998.Remington PL, Smith MY, Williamson DF, Anda RF, Gentry EM, Hogelin CG. Design, characteristics, and usefulness of state-based behavioral risk factor surveillance:1981-1987. Public Health Rep 1988;103:366-75.

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