ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)西ナイルウイルス活性-米国,2002年7月31日~・・・
2002/08/09Vol. 51 / No. 31
MMWR51(31) : 681-683,2002
West Nile Virus Activity - United States, July 31-August 7, 2002, and Louisiana, January 1-August 7, 2002
2002年8月7日現在、CDCに報告された西ナイルウイルス(WNV)サーベイランスデータを報告する。2002年7月31日から8月7日に報告された検査陽性のWNV関連疾患は、全体で68例(ルイジアナ州 : 40、ミシシッピー州 : 23、テキサス州 : 4、イリノイ州 : 1)であった。同時期、死亡カラス447羽、その他の死亡鳥類263羽、ウマ42頭、蚊183プールでWNV感染が報告された。2002年中には、最近のWNV感染のエビデンスが検査にて確認された患者は112例(ルイジアナ州 : 71、ミシシッピー州 : 28、テキサス州 : 12、イリノイ州 : 1)報告されている。そのうち死亡例は5例で、全てルイジアナ州の患者であった。入手した98例のデータによると、59例(60%)は男性で、年齢は3-88歳(中央値 : 55歳)、発症日は6月10日から7月29日の間であった。さらに34州とニューヨーク市、ワシントンDCでは死亡カラス1,076羽と他の死亡鳥類827羽、12州ではウマ87頭でWNV感染が報告されており、フロリダ州、ネブラスカ州、ペンシルベニア州では観察中の鶏52群でWNVセロコンバージョン、12州とニューヨーク市、ワシントンDCではWNV陽性蚊425プールが報告されている。ルイジアナ州では、1月1日から8月7日に検査陽性WNV感染症71例が確認された。55例は髄膜脳炎(うち5例は死亡)、9例は発熱を呈していた。71例中38例(54%)は男性で、年齢は13-88歳(中央値 : 55歳)であった。死亡例の年齢は53-83歳(中央値 : 75歳)であった。Louisiana Office of Public Healthは、CDCの協力を得てウイルス性脳炎および髄膜炎についての病院ベースのサーベイランスと地域におけるWNV性発熱発生率の調査を開始している。
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