ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)生後24か月の小児におけるジフテリアおよび破傷風ト・・・
2002/08/02Vol. 51 / No. 30
MMWR51(30) : 667-668,2002
Impact of Vaccine Shortage on Diphtheria and Tetanus Toxoids and Acellular Pertussis Vaccine Coverage Rates Among Children Aged 24 Months - Puerto Rico, 2002
2001年3月、ジフテリアおよび破傷風トキソイドおよび無細胞性百日咳(DTaP)ワクチンが一時的に不足したため、CDCはDtaPの供給が十分でない医療従事者に4回目のワクチン接種(DTaP4)を延期するよう勧告した。2001年5月4日、Puerto Rico Department of Health(PRDOH)はDTaP4接種を延期するよう全地域のワクチンコーディネータに指示した。2002年3月、PRDOHはプエルトリコの小児におけるワクチン接種率に対するこのワクチン不足の影響について評価するため、生後24か月の小児990人を対象としワクチン接種率を調査した。生後24か月の小児におけるDTaP3ワクチン接種率は2001年(98.3%)と2002年(99.1%)でほとんど差がなかったが、DTaP4接種率は2002年で31.8%と2001年の95.8%に比しかなり低かった。ポリオウイルス3回(PV3)、インフルエンザ菌b型ワクチン4回(Hib4)、麻疹+おたふくかぜ+風疹ワクチン1回(1MMR)、B型肝炎3回(HepB3)、水疱ワクチン1回の接種率は2001年と2002年でほぼ同様であった。しかしDTaP4接種率の低下と一致して、4 : 3 : 1 : 3(DTaP4、PV3、1MMR、Hib3)、4 : 3 : 1 : 3 : 3(4 : 3 : 1 : 3シリーズ+HepB3)の接種率も2002年(それぞれ31.2%、30.9%)では2001年(94.1%、93.8%)に比しかなり低下した。ワクチン供給が正常レベルに回復したため、2002年7月12日にCDCは通常のDTaPワクチン接種スケジュールを再開するよう勧告した。今後も全国および地域の免疫調査データを利用してプエルトリコの小児におけるワクチン不足後の接種率をモニタリングする必要がある。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.