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メラノーマ

概説

このセクションの要点
  • メラノーマとはメラノサイト(皮膚に色調を与える細胞)と呼ばれる皮膚細胞に悪性(がん)細胞が認められる病気です。
  • メラノーマは全身のあらゆる部分に生じる可能性があります。
  • 異常なほくろ、日光照射および既往歴によりメラノーマの発生リスクに影響が出ます。
  • メラノーマを疑う症状としては、ほくろまたは色素部分の外観の変化があります。
  • メラノーマを発見し、診断するために、皮膚の検査が用いられます。
  • 諸条件により予後(治癒の可能性)や治療法の選択が変わります。

メラノーマとはメラノサイト(皮膚に色調を与える細胞)と呼ばれる皮膚細胞に悪性(がん)細胞が認められる病気です。

メラノサイトは表皮の基底層全体にわたって認められます。メラノサイトはメラニン(皮膚に自然な色を与える色素)をつくります。皮膚が日射を受けると、メラノサイトはより多くの色素をつくり出し、皮膚は黄褐色または暗褐色になります。

皮膚は身体のもっとも大きな器官です。皮膚は熱、日光、損傷および感染から保護します。皮膚は大きく分けて2つの層:表皮(上層または外層)と真皮(下層また内層)を持っています。

皮膚がんには3つのタイプがあります:
  • メラノーマ。
  • 基底細胞がん。
  • 有棘細胞がん。
メラノーマが皮膚に発生した場合、皮膚メラノーマと呼ばれます。メラノーマは粘膜(唇のような表面を覆う薄い、湿った組織層)にも発生することがあります。このPDQは皮膚(表皮)メラノーマおよび粘膜に影響を及ぼすメラノーマについて要約しています。メラノーマが眼に生じた場合、それは眼内メラノーマまたは眼メラノーマと呼ばれます(詳しい情報については、PDQの眼内(眼)メラノーマ*の治療に関する項目を参照してください)。

(注)*の項目はがんinfoの項目には含まれていません。

メラノーマは基底細胞がんや有棘細胞がんよりも急速進行性です(基底細胞がんと有棘細胞がんの詳しい情報については、PDQの皮膚がんの治療に関する項目を参照してください)。

メラノーマは全身のあらゆる部分に生じる可能性があります。

男性では、体幹(肩と腰の間)、頭部、頸部にしばしば認められます。女性では、ほとんどの場合、上肢および下肢に発生します。メラノーマは成人に最も多く見られますが、ときに小児や青少年にも認められます。(小児や青少年におけるメラノーマの詳しい情報については、PDQの小児にまれながんの*項目を参照してください。)

(注)*の項目はがんinfoの項目には含まれていません。

異常なほくろ、日光照射および既往歴によりメラノーマの発生リスクに影響が出ます。

病気を発症する危険を高めるものをリスク因子と呼びます。リスク因子があるからといって、がんになるとは限りません。また、リスク因子がないからといって、将来がんにならないわけではありません。リスクを持つと思う人は医師に相談してください。リスク因子には次のようなものがあります:
  • 色白である。以下のいずれかに該当します
    • そばかすがあり日焼けしやすい、日焼けしていない、あまり日焼けしていない白い肌。
    • 青、緑または明るい色の瞳。
    • 赤毛またはブロンド
  • 長い期間にわたって天然または人工的(タンニングベッドなど)な日光を浴びる。
  • 特に子供や十代の時に日焼けによる水疱の既往歴がある。
  • いくつかの大きな、または多くの小さなほくろがある。
  • 異常なほくろ(非定型母斑症候群)の家族歴がある。
  • メラノーマの家族歴または既往歴がある。
  • 白人である。
白人あるいは色白な人はメラノーマの危険性が増大しまが、浅黒い肌の人を含めて誰でも発症します。

メラノーマを疑う症状としては、ほくろまたは色素部分の外観の変化があります。

メラノーマによって、以下の症状や他の症状などがみられることがあります。他の状況によって同じような症状の原因となる場合もあります。以下の症状が1つでもみられた際には医師の診察を勧めます:
  • ほくろについて
    • 大きさ、形または色の変化。
    • 端または境界が不規則である。
    • 色が1種類以上ある。
    • 非対称性である(ほくろを半分に分けた場合、互いの形、大きさが異なっている)。
    • そう痒性である。
    • 浸出性、出血性または潰瘍形成性(細胞表層が破壊されると穴ができ、組織が透けてみえる)である。
  • 色素化(着色)した皮膚の変化。
  • ほくろの付随(既にあるほくろに隣接して新たなほくろが成長する)。

普通のほくろおよびメラノーマの写真と解説は、普通のほくろ、異形成母斑およびメラノーマのリスクを参照してください。

メラノーマを発見し、診断するために、皮膚の検査が用いられます。

ほくろ、着色した皮膚の変化、または異常があった場合、以下の検査と手順によりメラノーマの発見と診断することが可能です。
皮膚所見:
医師または看護師が、色、大きさ、形または手触りから異常にみえるほくろ、あざまたは他の色素部分をみつけるために皮膚を調べます。
生検:
可能な限り多くの疑わしいほくろまたは病変を切除します。病理医が顕微鏡下で組織を観て、がん細胞かどうかを調べます。色素性ほくろと初期のメラノーマ病変の違いを見分けるのは難しい場合があります。患者さんが生検サンプルを別の臨床医に調べてもらうのを望まれるかもしれません。

生検は皮膚のあらゆる異常な領域で行われるべきです。これらの領域は削られたり、焼灼(高温の器具、電流、腐食性物質で組織を破壊)したりすべきではありません。

諸条件により予後(治癒の可能性)や治療法の選択が変わります。

予後(治癒の可能性)と治療法の選択は以下により異なります:
  • 腫瘍の厚さと体内のどこにあるか。
  • がん細胞がどのくらいの速さで分裂しているか。
  • 原発部位に出血または潰瘍形成があるか。
  • がんがリンパ節または体内の他の部位まで拡がっているか。
  • がんが体内で拡がっている部位の数または血中の乳酸脱水素酵素のレベル。
  • 患者さんの全身状態。

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病期

このセクションの要点
  • メラノーマと診断されたあと、がん細胞が皮膚内にとどまっているか、それとも体の他の部分まで拡がっているかを調べる目的で諸検査を行います。
  • がんが体内に拡がる方法は3通りあります。
  • メラノーマを病期分類する方法は、主に腫瘍の厚さ、がんがリンパ節あるいは身体の他の部分に拡がっているかどうかに基づきます。
  • メラノーマの病期は以下の通りです。
    • 0期(上皮内がん)
    • I期
    • II期
    • III期
    • IV期

メラノーマと診断されたあと、がん細胞が皮膚内にとどまっているか、それとも体の他の部分まで拡がっているかを調べる目的で諸検査を行います。

がん細胞が皮膚内にとどまっているか、それとも体の他の部分まで拡がっているかを調べるために行われる検査を「病期診断」といいます。病期診断のために行われた検査から得られた情報から、疾患の病期が決定されます。治療計画を立てるためには病期を把握することが重要です。 あなたの病期については医師と相談してください。

病期診断のために行われる検査や方法には次のようなものがあります。
身体所見および既往歴:
全身を調べて、しこりや何か異常にみえるものなど疾患徴候を含めた一般的健康状態をチェックします。また患者さんのこれまでの生活習慣や過去の疾患および治療の病歴についても調べます。
広範囲局所切除術:
異常組織とその周囲の正常組織の一部を切除する外科的処置です。病理医が顕微鏡下で組織を観て、がん細胞があるか調べます。
リンパ節マッピングとセンチネルリンパ節生検:
腫瘍付近に放射性物質および青色染料、またはそのいずれかを注入する方法です。リンパ管を通して放射性物質または染料をセンチネル節またはリンパ節(がん細胞が拡がっていると考えられる最初のリンパ節)まで注入します。外科医は放射性物質あるいは染料の着いたリンパ節のみを摘出します。病理医が顕微鏡下でサンプル組織を観て、がん細胞があるか調べます。がん細胞を認めなかった場合、さらにリンパ節を摘出する必要はありません。
胸部X線検査:
胸部とその内部構造のX線像です。X線とは体内を通過してフィルム上まで達し、体内を撮影することができるエネルギービームの一種です。
CTスキャン(CATスキャン):
いろいろな角度から体内の詳細な像を連続的に撮影します。像はX線撮影装置と連動したコンピューターにより作られます。造影剤を静脈内に注入または飲み込むと、臓器や組織がよりはっきり示されます。この方法はまたコンピューター断層撮影法、またはコンピューター体軸断層撮影法とも呼ばれています。メラノーマに対しては、胸部、腹部、骨盤の像を撮影することがあります。
MRI(核磁気共鳴画像法):
磁石、電波、コンピューターを用いて体内の詳細な像を連続的に撮影します。この方法は核磁気共鳴イメージング(NMRI)とも呼ばれています。
PETスキャン(陽電子放射断層撮影):
体内にある悪性腫瘍細胞をみつけるための手法です。少量の放射性核種グルコース(糖)を静脈内に注入します。PETスキャナーが体の周囲を回転してグルコースが体内で利用されている部分の像を撮影します。悪性がん細胞は正常細胞よりも活発で、グルコースをより多く吸収することから、像はより明るく示されます。
検査室試験:
組織、血液、尿やその他の体内物質のサンプルを検査することを含めた医学的処置のことです。この検査は診断や治療計画を確定したり、現在の治療法を再検討したり、あるいは病状を経時的にモニタリングする上で役立ちます。
血液化学試験:
身体中の器官、組織によって血液中に放出されるある物質の量を測定するために、血液サンプルを調べる方法です。メラノーマでは、乳酸脱水素酵素(LDH)と呼ばれる酵素を調べるために血液を調べます。 LDH値が正常値より高いときには、メラノーマの徴候である場合があります。

これらの検査結果は、メラノーマの病期を知るために腫瘍生検の結果と合わせて見られます。

がんが体内に拡がる方法は3通りあります。

がんが体内に拡がる方法は3通りあります:
  • 組織を透過して、がんが周囲の正常組織に侵入します。
  • リンパ系を透過して、がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を経て体内の他の部分に移動します。
  • 血液を透過して、がんが静脈と毛細血管に侵入し、血液を経て体内の他の部分に移動します。
がん細胞が原発部位(初めの腫瘍)から離脱してリンパや血液を経て体内の他の部分に移動すると、別の腫瘍(二次性腫瘍)を形成するかもしれません。この過程を転移と読んでいます。二次性腫瘍(転移性腫瘍)は原発部位の腫瘍と同じタイプのがんです。例えば、もし乳がんが骨に転移するのなら、骨のがん細胞は実際に乳がんのがん細胞です。その病気は骨のがんではなく、転移性乳がんです。

メラノーマを病期分類する方法は、主に腫瘍の厚さ、がんがリンパ節あるいは身体の他の部分に拡がっているかどうかに基づきます。

病期分類は以下に基づきます:
  • 腫瘍の厚さ。厚さはBreslowスケールを用いて表されます。
  • 腫瘍が潰瘍化しているか(皮膚を傷つける)。
  • 腫瘍がリンパ節に拡がっているか、そしてリンパ節が結びついて(もつれた)いるかどうか。
  • 腫瘍が身体の他の部分に拡がっているかどうか。

メラノーマに対して次の病期が用いられます:

0期(上皮内がん)
0期では、メラノーマは表皮に認められます。これらの異常な細胞はがんになり、近くの正常な組織に広がる可能性があります。0期はまた上皮内メラノーマとも呼ばれます。
I期
I期ではがんが形成されます。I期はIA期とIB期に分けられます。
IA期:
A期の腫瘍は、腫瘍の厚さが1mm未満(1/16インチ未満)で、潰瘍形成(細胞表層が破壊されると穴ができ、下層組織が透けてみえる)を伴わないものです。腫瘍は表皮および真皮の上層(クラークレベルIIまたはIII)にみられます。
IB期:
IB期の腫瘍は次のいずれかになります:
  • 腫瘍の厚さは1mm未満であるが、潰瘍形成を伴うか、真皮または皮下層下まで(クラークレベルIVまたはV)、または
  • 腫瘍の厚さが1~2mmで、潰瘍形成は伴わない。
II期
II期はIIA期、IIB期およびIIC期に分けられます。
IIA期:
IIA期の腫瘍は次のいずれかになります:
  • 潰瘍形成を伴い、腫瘍の厚さが1~2mmのもの、または
  • 潰瘍形成は伴わないが、腫瘍の厚さが2~4mmのもの。
IIB期:
IIB期の腫瘍は次のいずれかになります:
  • 潰瘍形成を伴い、腫瘍の厚さが2~4mmのもの、または
  • 潰瘍形成は伴わないが、腫瘍の厚さが4mm以上のもの。
IIC期:
IIC期の腫瘍は、腫瘍の厚さが4mm以上で潰瘍形成を伴うものです。
III期
III期の腫瘍は、腫瘍の厚さ、潰瘍形成の有無に関わらず、以下のいずれかになります。
  • がんは1つ以上のリンパ節に拡がっている。
  • リンパ節はつなぎ合わさっている(固まっている)可能性があります。
  • がんは原発腫瘍と近隣リンパ節の間のリンパ管に認められる可能性があります。
  • 大変小さな腫瘍はがんの原発から2インチ以内の皮膚の上か下に認められる可能性があります。
IV期
IV期の腫瘍は肺、肝臓、脳、骨、軟組織または消化管などの体内の他の場所にまで拡がっています。 がんはまた原発から遠く離れた皮膚に拡がっている可能性があります。

再発性メラノーマ

再発性メラノーマは治療後に再び生じた(再燃)がんのことをいいます。がんは原発領域に再び出現することもあるし、肺や肝臓など体の他の部位に出現することもあります。

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治療法の概要

このセクションの要点
  • メラノーマ患者さんに対して各種治療法があります。
  • 標準的治療法として以下の5種類が用いられます:
    • 外科的療法
    • 化学療法
    • 放射線療法
    • 生物学的療法
    • 標的療法
  • 新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検討中です。
  • 臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。
  • がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。
  • フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

メラノーマ患者さんに対して各種治療法があります。

メラノーマ患者さんに対して各種治療法が適用されます。標準的治療法(現在用いられている治療法)もあれば、臨床試験において検証されているものもあります。治療法についての臨床試験は、現在行われている治療法の改善やがん患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために行われるものです。現時点で標準的とされている治療法よりも新しい治療法の方が良いと示された場合、今度は新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。 臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。

標準的治療法として以下の5種類が用いられます:

外科的療法
腫瘍を摘出するための外科療法はすべての病期のメラノーマに対して主要な治療法です。医師は次の方法のいずれかを用いて腫瘍を摘出します:
広範囲局所切除術:
メラノーマとその周囲の正常組織の一部を摘出する手術です。リンパ節の一部も摘出される場合があります。
リンパ節切除術:
リンパ節を摘出し、サンプル組織を観てがんの徴候があるかどうかを調べるための外科的手法です。
センチネルリンパ節生検:
手術中にセンチネルリンパ節(腫瘍からがんが最初に拡がると考えられるリンパ節)を摘出します。放射性物質および/または青色染料を腫瘍の近くに注入します。放射性物質または染料はリンパ管を通ってリンパ節に流入します。放射性物質または染料を取り込んだ最初のリンパ節を摘出します。病理医が顕微鏡下でがん細胞があるかを調べます。がん細胞を認めなかった場合、さらにリンパ節を摘出する必要はありません。
手術によって生じた創傷を覆うために皮膚移植(がんを切除したあとの皮膚を埋めるため、体の別の場所から皮膚を植皮する)が行われることもあります。

手術の際に目にみえるがんをすべて取りきれたとしても、実際にはがんがまだ残っている可能性があり、医師から術後に化学療法を勧められる場合があります。再発のリスクを下げるために手術後に行う化学療法はアジュバント療法と呼ばれています。
化学療法
化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響します(全身療法)。脳脊髄液、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。

局所化学療法の一つに温熱分離四肢潅流法があります。この方法では、抗がん剤はがんがある腕あるいは脚に直接到達します。止血帯で四肢間の血流を一時的に遮断します。温溶液とともに抗がん剤は四肢の血液に直接注入します。これにより、がんのある領域に高用量の抗がん剤が投与できます。

化学療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。

詳しい情報についてはメラノーマに対する承認薬を参照してください。
放射線療法
放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すかまたは成長させないでおくがん治療のことです。放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。成人非ホジキンリンパ腫に対しては外照射が用いられます。放射線療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。
生物学的療法
生物学的療法は、患者さん自身のがんと闘う免疫機構を活発にする治療法です。自らの体内でつくられる物質や実験室で作成された物質を用い、患者さん自身の病気に対するもともとの抵抗力を高め、方向づけしたり、回復させたりします。このがん治療法はまたバイオセラピー、免疫療法とも呼ばれます。

インターフェロンとインターロイキン-2(IL-2)はメラノーマの治療に用いられる生物学的療法です。インターフェロンは、がん細胞の分裂に影響を及ぼして腫瘍の増殖を遅らせます。IL-2は、多くの免疫細胞、特にリンパ球(白血球の一種)の成長と活性を高めます。リンパ球はがん細胞を攻撃し殺すことが出来ます。

腫瘍壊死因子(TNF)療法は他のメラノーマの治療と共に用いられる生物学的療法の一種です。TNFは抗原との反応や感染によって白血球が作る蛋白質の一種です。腫瘍壊死因子は実験室で作ることができ、がん細胞を殺す治療として用いられます。

詳しい情報についてはメラノーマに対する承認薬を参照してください。
標的療法
標的療法は、正常な細胞を傷つけずに特定のがん細胞を識別したり攻撃したりする薬剤や他の物質を用いる治療法の一種です。メラノーマの治療に用いられている標的療法の種類には次のようなものがあります。
モノクローナル抗体療法:
一種類の免疫系細胞から実験室で作られた抗体を用いるがん治療です。これらの抗体は、がん細胞上にある物質やがん細胞の増殖を促進する可能性のある正常物質を同定することができます。抗体はこれらの物質に付着して、がん細胞を殺すか増殖を阻害あるいは拡散を防ぎます。モノクローナル抗体は注入により投与されます。これらは単独で用いられる他、がん細胞まで薬剤、毒素、または放射性物質を直接送達するために用いられることもあります。モノクロナール抗体療法はアジュバント療法として化学療法と共に用いられることがあります。
シグナル伝達阻害剤:
細胞内のある分子から別の分子に伝達されるシグナルを阻害する物質です。これらのシグナルを阻害することでがん細胞を殺す可能性があります。ベムラフェニブは、進行性メラノーマあるいは手術によって摘出できない腫瘍に用いられるシグナル伝達阻害剤です。
腫瘍溶解性ウイルス療法:
メラノーマ治療に対して研究中の標的療法の一種です。腫瘍溶解性ウイルス療法は、正常な細胞には感染しないで、がん細胞に感染して破壊するウイルスを用います。より多くのがん細胞を殺すために、腫瘍溶解性ウイルス療法の後に放射線療法あるいは化学療法が行われることがあります。
血管新生阻害剤:
メラノーマ治療に対して研究中の標的療法の一種です。血管新生阻害剤は新しい血管の成長を妨害します。がん治療において腫瘍の増殖に必要な新しい血管の成長を阻止するために行われます。

詳しい情報についてはメラノーマに対する承認薬を参照してください。

新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検討中です。

実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。

何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。

がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。

また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。

がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。

いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。

臨床試験は国の多くの地域で行われています。治療法の項での現在の治療法の臨床試験へのリンクを参照してください。NCIの臨床試験リストから取り出してきます。

フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

がんを診断するために行われた、あるいはがんの病期をみつけるために行われた検査が繰り返されるかもしれません。いくつかの検査は治療がどれぐらいよく効いているかをみるために行われるでしょう。治療を続ける、変更するか止めるかどうかの判断がこれらの検査結果を基に行われるかもしれません。これらはときどき再病期診断と呼ばれます。

いくつかの検査は治療が終わった後に時々継続して行われるでしょう。これらの検査結果は状態が変化したかどうか、またはがんが再発(再起)したかを示すことができます。これらの検査は時々、フォローアップ検査か定期検査と呼ばれます。

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病期別治療法

現在行われている臨床試験の検索結果へのリンクは各治療の項目に記載されています。いくつかのがんの種類や病期については、試験がリストされていないことがあります。リストされていなくても、実施されていると思われる臨床試験については主治医に相談してください。

0期(上皮内メラノーマ)

0期メラノーマの治療法は通常、腫瘍および腫瘍辺縁の正常組織のわずかな量を取り除くために手術を行います。
現在、米国で0期メラノーマの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

I期メラノーマの治療法は次のいずれかになると思われます:

  • 腫瘍および腫瘍辺縁の正常組織の一部を取り除くための手術。時々、リンパ節マッピングおよびリンパ節の摘出も行われます。
  • リンパ節中のがん細胞を発見するための新しい方法の臨床試験。
  • アジュバント療法併用または非併用下でのリンパ節切除術の臨床試験。
現在、米国でⅠ期メラノーマの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

II期メラノーマ

II期メラノーマの治療法は次のいずれかになると思われます:
  • 腫瘍および腫瘍辺縁の正常組織の一部を取り除くための手術。
  • リンパ節マッピングおよびセンチネルリンパ節生検後、腫瘍および腫瘍辺縁の正常組織の一部を取り除くために手術を行います。センチネルリンパ節にがんが認められた場合には、さらに隣接リンパ節を摘出するために2度目の手術が行われる場合があります。
  • 手術後に用いられる新しい種類の治療法の臨床試験。
現在、米国でⅡ期メラノーマの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

III期メラノーマ

手術によって摘出できるIII期メラノーマの治療法は次のいずれかになると思われます:
  • 腫瘍および腫瘍辺縁の正常組織の一部を取り除くための手術。手術により生じた創傷を覆うための皮膚移植が行われることがあります。
  • がん再発のリスクが高い場合、手術後にインターフェロンによる生物学的療法。

手術によって摘出できないIII期メラノーマの治療法は次のいずれかになると思われます:
  • イビリムマブおよびベムラフェニブによる標的療法。
  • 局所化学療法(温熱分離四肢潅流法)。一部の患者さんは腫瘍壊死因子による生物学的療法も受けるかもしれません。

III期メラノーマの臨床試験において研究中の治療法は以下になります:
  • 手術後に用いられる新しい種類の治療法の臨床試験。
  • 腫瘍溶解性ウイルス療法のような腫瘍への注入による治療法の臨床試験。
  • 全身化学療法の臨床試験。
現在、米国でⅢ期メラノーマの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

IV期および再発性メラノーマ

IV期および再発性メラノーマの治療法は次のいずれかになると思われます:
  • イビリムマブおよびベムラフェニブによる標的療法。
  • インターロイキン-2(IL-2)による生物学低療法。
  • 化学療法。
  • 症状の軽減とQOLを改善するための緩和療法。いずれかになると思われます。
    • リンパ節あるいは肺、消化管、骨、脳にある腫瘍を摘出する手術。
    • 脳、脊髄、骨への放射線療法。
IV期および再発性メラノーマの臨床試験において研究中の治療法は以下になります:
  • 生物学的療法の臨床試験。
  • シグナル伝達阻害剤をはじめとする、各種の標的療法の臨床試験。
  • 血管新生阻害剤の臨床試験。
  • 腫瘍溶解性ウイルス療法のような腫瘍への注入による治療法の臨床試験。
  • 既存するすべてのがんを摘出するための手術の臨床試験。
現在、米国でⅣ期メラノーマ再発メラノーマの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。
(2012年05月更新)

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