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がんinfo

上皮性卵巣がん

概説

このセクションの要点
  • 上皮性卵巣がんは、卵巣の表面を覆っている組織に悪性(がん)細胞が認められる病気です。
  • 自分の家系に卵巣がんの人がいる女性では、卵巣がんの発生リスクが高くなります。
  • 卵巣がんの中には、突然変異という変化を起こした遺伝子が次の世代に引き継がれて、それが原因で卵巣がんが発生する場合があります。
  • 卵巣がんになるリスクが高い女性は、がん予防を目的として卵巣を取り除く手術を検討することもあります。
  • 卵巣がんの症状は腹部の痛み、腫れを含む可能性があります。
  • 卵巣がんを発見、診断するには、卵巣の検査や内診(婦人科的診察)、血液検査、卵巣の組織検査を行います。
  • 諸条件により治療法の選択や予後(治癒の可能性)が異なります。

上皮性卵巣がんは、卵巣の表面を覆っている組織に悪性(がん)細胞が認められる病気です。

卵巣は、女性の生殖器系にある一対の臓器です。骨盤内にあり、子宮(内部が空洞の洋梨のような形をした臓器で、胎児が発育する場所)の左右にあります。卵巣の大きさと形はアーモンドに似ています。卵巣は卵子をつくりだし、女性ホルモン(特定の細胞や臓器の働きをコントロールする物質)を分泌します。

上皮性卵巣がんというのは、卵巣に影響を与えるがんの一種です。他の種類の卵巣がんに関する情報については、以下のPDGの治療に関する項目を参照してください。
(注)*の項目はがんinfoの項目には含まれていません。

自分の家系に卵巣がんの人がいる女性では、卵巣がんの発生するリスクが高くなります。


病気を発症する危険を高めるものをリスク因子と呼びます。一親等(母、娘、あるいは姉妹)に卵巣がんの人がいる場合、卵巣がんの発生するリスクが高くなります。一親等と二親等(祖母あるいは叔母)の両方に卵巣がんの人がいる場合、卵巣がんになるリスクはさらに高くなります。また、一親等の中で卵巣がんの人が2人以上いる場合は、リスクがいっそう高まります。

卵巣がんの中には、突然変異という変化を起こした遺伝子が次の世代に引き継がれて、それが原因で卵巣がんが発生する場合があります。

細胞の中にある遺伝子には、親から引き継がれた遺伝情報があります。遺伝性の卵巣がんは、卵巣がん全体の約5%~10%を占めています。現在まで明らかにされている遺伝様式には、卵巣がんのみが遺伝する様式、卵巣がんと乳がんが遺伝する様式、そして卵巣がんと大腸がんが遺伝する様式の3種類があります。

変異遺伝子を検出できる検査があります。がんになるリスクが高い人では、同じ家系にある人をこうした遺伝子検査で調べる場合があります。詳しい情報は、以下のPDGの項目を参照してください。
  • 卵巣がんのスクリーニング*
  • 卵巣がんの予防*
  • 乳がんおよび卵巣がんの遺伝学*
(注)*の項目はがんinfoの項目には含まれていません。

卵巣がんになるリスクが高い女性は、がん予防を目的として卵巣を取り除く手術を検討することもあります。

卵巣がんになるリスクが高い女性の中には、予防的に卵巣を摘出する手術(健康な卵巣を取り除くことで、卵巣がんが発生しないようにする手術)を選ぶ人もいます。ハイリスクの女性に対し、この手術は卵巣がんの進行するリスクを非常に減少させることが証明されています。詳しい情報は、PDQの卵巣がんの予防*に関する項目を参照してください。

(注)*の項目はがんinfoの項目には含まれていません。

卵巣がんを疑う徴候として腹部の痛み、腫れがあります。

卵巣がんの初期の段階では、症状がありません。症状がみられた頃には、がんは進行しているのが普通です。 卵巣がんの症状は以下のものがあります。
  • 腹部の痛み、腫れ
  • 骨盤の痛み
  • ガス、膨満感、便秘などの胃腸症状
これらの症状は卵巣がんだけでなく他の状況においても見られます。症状が憎悪したり治らなかったりした場合は医師による診察を受け、できるだけ早い段階での治療を受けるべきです。早い病期で発見されれば 上皮性卵巣がんは治すことができます。
卵巣がんがどの病期にあっても、臨床試験に参加することをご一考ください。

現在アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

卵巣がんを発見し、診断するには、卵巣の検査や内診(婦人科診察)、血液検査、卵巣の組織検査を行います。

卵巣がんの検査や方法は次のようなものがあります:
内診(婦人科的診察):
腟、子宮頸部、子宮、卵管、卵巣および直腸の検査です。医師あるいは看護師が片手に薄い手袋を着用して指を腟に挿入し、もう一方の手を下腹部に置き、子宮および卵巣の大きさ、形、位置を調べます。検鏡も腟に挿入し、医師あるいは看護師が腟または子宮頸部に病気の徴候がないか調べます。通常、子宮頸部に対してパップテストまたは塗抹細胞診が行われます。医師あるいは看護師が薄い手袋を着用して指を直腸に挿入し、しこりや異常箇所がないか調べます。
超音波検査:
体内の組織や臓器に高エネルギーの超音波を流し、エコーをつくります。エコーは体内組織をソノグラムと呼ばれる像に変えます。像は後で見るために印刷できます。腹部超音波検査、経膣超音波があります。
血液中のCA-125測定:
血液中に含まれるCA-125という物質の量を測定する検査です。CA-125は血流内の細胞から放出される物質で、この量が増えている場合、卵巣がんや他の症状の徴候になることがあります。
注腸造影検査:
大腸のX線写真で、直腸へバリウム(銀白色の金属化合物)を流します。バリウムは大腸を多い、X線写真を造影します。この手法は大腸造影法とも呼ばれています。
尿路造影検査(IVP):
腎臓、尿管、膀胱のレントゲン検査で、がんがこれらの組織まで拡がっていないかを調べます。静脈に造影剤を注入します。造影剤が腎臓、尿管、膀胱へ進んだ際に閉塞箇所があればレントゲン写真を撮影します。
CTスキャン(CATスキャン):
いろいろな角度から体内の詳細な像を連続的に撮影します。像はX線撮影装置と連動したコンピュータにより作られます。造影剤を静脈内に注入または飲みこむと、臓器や組織がよりはっきり示されます。この方法はまたコンピュータ断層撮影法、またはコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれています。
生検:
細胞、または組織を摘出して、がんの徴候があるか顕微鏡下で観察します。組織は開腹術と呼ばれる腹壁を切開する方法で摘出されます。

諸条件により治療法の選択や予後(治癒の可能性)が異なります。

予後(治癒の可能性)と治療法は以下によって異なります。
  • がんの病期。
  • がんの種類や大きさ。
  • 手術によって腫瘍のすべてを切除できるかどうか。
  • 患者さんの年齢、全身状態。
  • 診断されたばかりのがんか、再発(再燃)したがんかどうか。

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病期

このセクションの要点
  • 上皮性卵巣がんと診断された場合、がん細胞が卵巣の中にとどまっているか、それとも外に拡がっているかを調べる目的で検査を行います。
  • がんが体内に広がる方法は3通りあります
  • 上皮性卵巣がんの病期は以下の通りです:
    • I期
    • II期
    • III期
    • IV期

上皮性卵巣がんと診断された場合、がん細胞が卵巣の中にとどまっているか、それとも外に拡がっているかを調べる目的で検査を行います。

がんが卵巣内にとどまっているか、それとも外に拡がっているか調べることを「病期診断」といいます。病期診断の過程で集められた情報により病期を確定します。治療計画を立てるためには、病期を知ることが大切です。以下の方法を行うことがあります。
開腹術:
がんの有無を調べるために、腹部を切開し、この臓器全体にがんがあるかどうか注意深く調べます。さらに生検(組織の小片を切り取り、顕微鏡下で観察しがんの有無を調べます)が行われます。通常、開腹術中にがんとがんに侵された臓器を取り除きます。(病期別治療法の項目を参照してください。)
胸腔穿刺:
針を使って胸膜と肺の間にある液体を取り除き、病理学者が顕微鏡下で観察し、がん細胞を調べます。

がんが体内に広がる方法は3通りあります。

がんが体内に広がる方法は以下のように3通りあります:
  • 組織を透過して、がんが周囲の正常組織に侵入します。
  • リンパ系を透過して、がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を経て体内の他の部分に移動します。
  • 血液を透過して、がんが静脈と毛細血管に侵入し、血液を経て体内の他の部分に移動します。
がん細胞が原発部位(初めの腫瘍)から離脱してリンパや血液を経て体内の他の部分に移動すると、別の腫瘍(二次性腫瘍)を形成するかもしれません。この過程を転移と読んでいます。二次性腫瘍(転移性腫瘍)は原発部位の腫瘍と同じタイプのがんです。例えば、もし乳がんが骨に転移するのなら、骨のがん細胞は実際に乳がんのがん細胞です。その病気は骨のがんではなく、転移性乳がんです。

上皮性卵巣がんの病期は以下の通りです:

I期
がんは、片側の卵巣または両側の卵巣でがんがみつかる場合をいいます。I期はIA期、IB期、IC期に分かれます:
IA期:
がんは片側の卵巣の内側にのみ存在します。
IB期:
がんは両側の卵巣の内側に存在します。
IC期:
がんは片側または両側の卵巣の内側に存在し、次の状態のうちのどれかに該当します:
  • 片側または両側の卵巣表面にもがんがみつかった場合。
  • 卵巣の皮膜(外層)が破裂(破壊されて)している場合。
  • 腹腔(腹部のほとんどの臓器が含まれているスペースのこと)から採取した液体、または腹膜(腹腔を覆っている組織)の洗浄液からがんが見つかった場合。
II期
がんは、片側の卵巣または両側の卵巣に存在し、さらに骨盤の中に拡がっています。II期はIIA期、IIB期、IIC期のように分けられます。
IIA期:
がんは子宮と卵管(卵子が卵巣から子宮へと通過する細長い管)の両方またはどちらか一方に拡がっています。
IIB期:
がんは骨盤の中にあるその他の組織にまで拡がっています。
IIC期:
がんは片側または両側の卵巣に存在し、子宮および/あるいは卵管、あるいは骨盤内の他の組織に拡がっています。さらに、下記のひとつに該当します。
  • 片側または両側の卵巣表面にもがんがみつかった場合。
  • 卵巣の皮膜(外層)が破裂(破壊されて)している場合。
  • 腹腔(腹部のほとんどの臓器が含まれているスペースのこと)から採取した液体、または腹膜(腹腔を覆っている組織)の洗浄液からがんが見つかった場合。
III期
がんは、片側または両側の卵巣に存在し、さらに骨盤の外側で腹部の他の場所および/あるいは隣接リンパ節にも拡がっています。III期はIIIA期、IIIB期、IIIC期のように分かれます:
IIIA期:
腫瘍は骨盤の中にとどまっていますが、顕微鏡でのみ見ることが出来るがん細胞は腹膜(腹壁の内部を覆う組織で、腹部の臓器のほとんどがこの中にくるまれています)の表面、小腸あるいは小腸と腹壁をつなぐ組織に拡がっている場合。
IIIB期:
がんは腹膜に拡がっていますが、腹膜のがんの大きさは2cm未満である場合。
IIIC期:
がんは腹膜に拡がっていて、腹膜のがんの大きさは2cm以上、および/あるいは腹部リンパ節に拡がっている場合。

肝臓の表面に拡がっているがんもIII期卵巣がんとみなされます。
IV期
がんは、腹部を越えて肺および肝臓の内側の組織など体の他の部分に拡がっています。

肺の周囲の体液にあるがん細胞もIII期卵巣がんとみなされます。

再発性または難治性の上皮性卵巣がん

再発性の上皮性卵巣がんとは、治療が行われたにもかかわらず、あとでがんが再発する(再びできる)ことを意味します。 難治性がんとは、治療を行ってもなくならないがんを意味します。

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治療法の概要

このセクションの要点
  • 上皮性卵巣がんの患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。
  • 標準的治療法は以下の3種類です:
    • 手術療法
    • 放射線療法
    • 化学療法
  • 新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検証中です。
    • 生物学的療法
    • 標的療法
  • 臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。
  • がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。
  • フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

上皮性卵巣がんの患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。

卵巣がんの患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。標準的治療法もあれば、臨床試験として治療が行われるものもあります。治療法に関する臨床試験を行う目的は、現在行われている治療法を改善したり、新しい治療に関する情報を得ることにあります。現時点で「標準的」とされている治療法よりも新しい治療法の方がより良いと証明されれば、今度はその新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。

標準的治療法は以下の3種類です:

手術療法
ほとんどの患者さんが、できる限り腫瘍を取り除く目的で手術を受けます。手術には次のようにいろいろな術式があります:
子宮全摘出術:
子宮および子宮頸部を取り除く手術です。腟を通じて子宮および子宮頸部を摘出する場合は腟式子宮全摘術といいます。大きく開腹して(腹部を切って)子宮および子宮頸部を摘出する場合は腹式子宮全摘術といいます。小さく開腹して子宮および子宮頸部を摘出する場合は腹腔鏡子宮全摘術といいます。
片側付属器切除術:
片側の卵巣と卵管を取り除く手術。
両側付属器切除術:
両側の卵巣と卵管を取り除く手術。
大網切除術:
網(腹壁を覆う組織の一部)を取り除く手術。
リンパ節生検:
リンパ節を取り除く手術。病理医が組織にがん細胞があるか顕微鏡下で調べます。
放射線療法
放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すかまたは成長させないでおくがん治療のことです。放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。放射線療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。

「腹腔内照射」という治療を受ける女性もいます。これはカテーテルという細い管を通じておなかの中(腹腔内)に放射性の液体を直接注入する方法です。
化学療法
化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響することができます(全身療法)。脊柱、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。卵巣がんを治療するための局所化学療法の1つに腹腔内(IP)化学療法があります。IP化学療法では細いチューブを使って腹腔(腹部臓器を含む隙)に抗がん剤を直接注入します。2種類以上の抗がん剤の治療を多剤併用化学療法と呼びます。化学療法はがんの種類や病期によって異なります。

詳しい情報については卵巣がんに対する承認薬を参照してください。

新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検証中です。

このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。現在アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
生物学的療法
生物学的療法は、患者さん自身のがんと闘う免疫機構を用いた治療法です。自らの体内でつくられる物質や実験室で作成された物質を用い、患者さん自身のがんに対するもともとの抵抗力を高め、方向づけしたり、回復させたりします。この方法は生物療法または免疫療法とも呼ばれています。
標的療法
標的療法は、正常な細胞を傷つけずに特定のがん細胞を識別したり攻撃したりする薬剤や他の物質を用いる治療法です。

モノクローナル抗体療法は、一種類の免疫系細胞から実験室で作成された抗体を用いるがん治療です。これらの抗体はがん細胞上にある物質やがん細胞の増殖を促進する可能性のある正常物質を同定することができます。これらの抗体物質に付着してがん細胞を殺すか増殖を阻害あるいは拡散を防ぎます。モノクローナル抗体は注入により投与されます。これらは単独で用いられる他、がん細胞まで薬剤、毒素、または放射性物質を直接運ぶために用いられることもあります。

臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。

何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。

がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。

また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。

がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。

いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。

臨床試験は国の多くの地域で行われています。治療法の項での現在の治療法の臨床試験へのリンクを参照してください。NCIの臨床試験リストから取り出してきます。

フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

がんを診断するために行われた、あるいはがんの病期をみつけるために行われた検査が繰り返されるかもしれません。いくつかの検査は治療がどれぐらいよく効いているかをみるために行われるでしょう。治療を続ける、変更するか止めるかどうかの判断がこれらの検査結果を基に行われるかもしれません。これらはときどき再病期診断と呼ばれます。

いくつかの検査は治療が終わった後に時々継続して行われるでしょう。これらの検査結果は状態が変化したかどうか、またはがんが再発(再起)したかを示すことができます。これらの検査は時々、フォローアップ検査か定期検査と呼ばれます。

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病期別治療法

現在行われている臨床試験の検索結果へのリンクは各治療の項目に記載されています。いくつかのがんの種類や病期については、試験がリストされていないことがあります。リストされていなくても、実施されていると思われる臨床試験については主治医に相談してください。

I期、II期上皮性卵巣がん

I期とⅡ期の上皮性卵巣がんの治療には次の治療法のどれかが含まれる可能性があります:
  • 腹式子宮全摘術、両側付属器切除術、および大網切除術。骨盤の中や腹部のリンパ節にがん細胞が存在するかどうかを顕微鏡で調べる目的で、これらリンパ節やその他の組織を取り除くこともあります。
  • 腹式子宮全摘術、片側付属器切除術、および大網切除術。骨盤の中や腹部のリンパ節にがん細胞が存在するかどうかを顕微鏡で調べる目的で、これらリンパ節やその他の組織を取り除くこともあります。
  • 腔内照射あるいは外照射の臨床試験。
  • 化学療法の臨床試験。
  • 手術の臨床試験を行い、そのあとで化学療法あるいは臨床経過観察(症状が現れるか、または変化するまで治療しないで、注意深く病気の様子を観察していきます)を行う。
  • 新しい治療法の臨床試験。
現在、米国でI期およびⅡ期上皮性卵巣がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

III期、IV期上皮性卵巣がん

III期、IV期の上皮性卵巣がんは腫瘍を取り除く手術療法、腹式子宮全摘出術、両側卵巣卵管摘除術、および大網切除術があります。手術後、治療はどのくらい腫瘍が残っているかによって異なります。残っている腫瘍が1センチ以下の場合、治療は常に多剤併用化学療法となります。これには腹腔内(IP)化学療法も含まれます。残っている腫瘍が1センチより大きい場合、次の治療のうちどれかを行うこともあります:
  • 多剤併用化学療法、腹腔内(IP)化学療法も含む。
  • 多剤併用化学療法の臨床試験、IP化学療法も含み、その前後に二次検査開腹手術(セカンドルック手術:初回の手術のあとでまだがんが残っているかどうかを確認するために行う手術のこと)を行う。
  • 多剤併用化学療法の後に、生物学的療法または標的療法の臨床試験。
現在、米国でⅢ期およびⅣ期上皮性卵巣がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

再発性または難治性の上皮性卵巣がんの治療の選択肢

再発性の上皮性卵巣がんの治療には以下のものがあります:
  • 1種類以上の抗がん剤の化学療法単独あるいは手術の併用。
  • 手術の臨床試験。
  • 生物学的療法単独または抗がん剤併用の臨床試験。
  • 標的療法の臨床試験
現在、米国で再発性の上皮性卵巣がんの患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかをNCIのがん臨床試験リストから確認してください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。
(2012年10月更新)

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