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悪性中皮腫

概説

このセクションの要点
  • 悪性中皮腫は胸腔または腹腔の内側を覆う膜に悪性(がん)細胞が形成される病気です。
  • アスベスト曝露歴は悪性中皮腫のリスクに影響します。
  • 悪性中皮腫を疑う徴候としては息切れや胸郭より下の疼痛があります。
  • 悪性中皮腫を発見、診断するために、胸腔および腹腔内を調べる検査が行われます。
  • 諸条件により予後(治癒の可能性)や治療法の選択が変わります。

悪性中皮腫は胸腔または腹腔の内側を覆う膜に悪性(がん)細胞が形成される病気です。

悪性中皮腫は胸膜(胸郭の内側と肺の表面を覆う薄い組織層)または腹膜(腹腔と腹腔内臓器のほとんどを覆う薄い組織層)に悪性(がん)細胞が認められる病気です。本文では悪性胸膜中皮腫について要約しています。

アスベスト曝露歴は悪性中皮腫のリスクに影響します。

病気を発症する危険を高めるものをリスク因子と呼びます。リスク因子を持っていることはあなたががんにかかるということを意味するのではありませんし、リスク因子を持っていないことはあなたががんにかからないということを意味するものでもありません。リスクがあると考えられる場合には、医師に相談してください。
悪性中皮腫の患者さんの多くが勤務または居住していた場所でアスベストを吸入または飲み込んでいます。通常、アスベスト曝露から悪性中皮腫が形成されるのに長期間経過します。悪性中皮腫に対する他のリスク因子には次のようなものがあります:
  • アスベスト近隣地域に勤務していた人と同居している。
  • ある種のウィルスに曝露している。

悪性中皮腫を疑う徴候としては息切れや胸郭より下の疼痛があります。

がんにより肺周囲や腹腔内に体液が貯留することがあります。以下の症状は体液または悪性中皮腫により誘発されることがあります。他の状況においても同様な症状がみられることがあります。以下の障害がひとつでもみられた際には医師の診察を受けてください:
  • 呼吸困難。
  • 胸郭より下の疼痛。
  • 腹部の疼痛または腫脹。
  • 腹部のしこり。
  • 原因不明の体重減少。

悪性中皮腫を発見、診断するために、胸腔および腹腔内を調べる検査が行われます。

悪性中皮腫と肺がんとの鑑別が困難なことがあります。以下の試験や手法が用いられます:
身体所見および既往歴:
全身を調べて、しこりや何か異常にみえるものなど疾患徴候を含めた一般的健康状態をチェックします。また患者さんのこれまでの生活習慣やアスベスト曝露歴、過去の疾患および治療の病歴についても調べます。
胸部X線検査:
胸部内の臓器と骨のX線像です。X線とは体内を通過して、体内領域の写真をフィルム上に撮影できるエネルギービームの一種です。
全血球数(CBC)算定検査:
血液サンプルを採取し、下記の項目を調べる手法です:
  • 赤血球、白血球および血小板数。
  • 赤血球中のヘモグロビン(酸素を運ぶ蛋白質)量。
  • 血液サンプル中の赤血球の構成比率。
沈降速度:
血液サンプルを採取し、試験管の底に赤血球が沈降する速度を調べる手法です。
生検:
胸膜、腹膜から細胞または組織を採取し、病理医が顕微鏡下でがんの徴候を調べます。細胞または組織を採取するために以下の手法が用いられます:
肺の細針穿刺吸引(FNA)生検:
細い針を用いて組織、体液の一部を採取します。ある撮像法が肺の異常組織や液体を特定するために使われます。生検針が異常組織や液体へ挿入される場所の皮膚では小さな切開をするかもしれません。
胸腔鏡検査:
2つの肋骨の間に切開部(切れ目)をつくり、胸腔鏡(細く、観察用のライトやレンズの付いたチューブ状の器具)を胸腔内に挿入します。
腹腔鏡検査:
腹壁に切開部(切れ目)をつくり、腹腔鏡(細く、観察用のライトやレンズの付いたチューブ状の器具)を腹腔内に挿入します。
腹壁切開術:
腹腔内面の疾患徴候を調べるために腹壁に切開部(切れ目)をつくります。
開胸術:
胸腔内面の疾患徴候を調べるために2つの肋骨の間に切開部(切れ目)をつくります。
気管支鏡検査:
気管および肺の太い気道の内部をみて異常な領域があるか調べる方法です。気管支鏡を鼻または口から気管および肺に挿入します。生検のために組織サンプルを採取することもあります。気管支鏡は観察用のライトとレンズがついた細くてチューブ状の器具のことです。また、組織サンプルを採取するための器具がついているものもあり、採取されたサンプルは顕微鏡でがんの徴候を調べる検査が行われます。
細胞診:
何か異常がないか(病理医が)顕微鏡下で細胞を調べます。中皮腫では、肺周囲または腹腔から体液を採取し、病理医が体液中の細胞を調べます。

諸条件により予後(治癒の可能性)や治療法の選択が変わります。

予後(治癒の可能性)や治療法の選択は以下の条件によって異なります:
  • がんの病期。
  • 腫瘍の大きさ。
  • 腫瘍が手術により完全に摘出可能かどうか。
  • 胸腔または腹腔内の体液量。
  • 患者さんの年齢と肺および心臓の状態を含めた一般的健康状態。
  • 中皮腫のがん細胞のタイプと顕微鏡下でどのようにみえるか。
  • 診断されたばかりのがんか、再発(再燃)したがんかどうか。

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病期

このセクションの要点
  • 悪性中皮腫と診断されたあと、がん細胞が体の他の部分まで拡がっているかを調べる目的で諸検査を行います。
  • がんが体内に広がる方法は3通りあります。
  • 悪性中皮腫に対して以下の病期が用いられます。
    • I期(限局期)
    • II期(進行期)
    • III期(進行期)
    • IV期(進行期)

悪性中皮腫と診断されたあと、がん細胞が体の他の部分まで拡がっているかを調べる目的で諸検査を行います。

がんが胸腔または腹腔の外側まで拡がっているかを調べるために行われる検査を「病期診断」といいます。病期診断の過程で集められた情報により病期を確定します。最善の治療計画を立てるためにがんの拡がりの程度を把握することは重要です。病期診断のために行われる検査や方法には次のようなものがあります:
胸部X線検査:
胸部内の臓器と骨のX線像です。X線とは体内を通過して、体内領域の写真をフィルム上に撮影できるエネルギービームの一種です。
CTスキャン(CATスキャン):
いろいろな角度から胸部と腹部の詳細な像を連続的に撮影します。像はX線撮影装置と連動したコンピュータにより作られます。造影剤を静脈内に注入するか飲み込むと、臓器や組織がよりはっきり示されます。この方法はまたコンピュータ断層撮影法、またはコンピュータ体軸断層撮影法とも呼ばれます。
MRI(磁気共鳴イメージング):
磁石、電波、コンピュータを用いて胸部または腹部の詳細な像を連続的に撮影します。この方法は核磁気共鳴イメージング(NMRI)とも呼ばれています。
超音波内視鏡検査(EUS):
内視鏡が体内に挿入される手法です。内視鏡は観察用のライトとレンズがついた細くてチューブ状の器具のことです。内視鏡の端のプローブは、内部の組織や器官が高エネルギー音波(超音波)を反響させてエコーを作り出すのに使用されます。エコーはソノグラムと呼ばれる体の組織の画像を形成します。この手法はエンドソノグラフィーとも呼ばれています。EUSは肺、リンパ節、他の領域の細針穿刺吸引(FNA)生検のガイドとして用いられることもあります。

がんが体内に広がる方法は3通りあります。

がんが体内に広がる方法は以下のように3通りあります:
  • 組織を透過して、がんが周囲の正常組織に侵入します。
  • リンパ系を透過して、がんがリンパ系に侵入し、リンパ管を経て体内の他の部分に移動します。
  • 血液を透過して、がんが静脈と毛細血管に侵入し、血液を経て体内の他の部分に移動します。
がん細胞が原発部位(初めの腫瘍)から離脱してリンパや血液を経て体内の他の部分に移動すると、別の腫瘍(二次性腫瘍)を形成するかもしれません。この過程を転移と呼んでいます。二次性腫瘍(転移性腫瘍)は原発部位の腫瘍と同じタイプのがんです。例えば、もし乳がんが骨に転移するのなら、骨のがん細胞は実際に乳がんのがん細胞です。その病気は骨のがんではなく、転移性乳がんです。

悪性中皮腫の病期は以下の通りです:

I期(限局期)
I期は、IA期とIB期に分けられます。
IA期:
IA期では、がんは片方の壁側胸膜に認められ、肺との間の胸腔内層および/または横隔膜の表面に認められることもあります。肺の表面までは拡がっていません。
IB期:
IB期では、がんは片方の壁側胸膜および臓側胸膜に認められます。肺との間の胸腔内層および/または横隔膜の表面に認められることもあります。
II期(進行期)
II期では、がんは片方の壁側胸膜、肺との間の胸腔内層、横隔膜の表面および肺の表面に認められます。また、以下の片方あるいは両方に拡がっています。
  • 横隔膜筋。
  • 肺。
III期(進行期)
III期では、以下のいずれかに当てはまします:
がんは、片方の壁側胸膜で認められます。がんは以下に拡がっているかもしれません。
  • 肺との間の胸腔内層;
  • 横隔膜の表面;
  • 肺の表面;
  • 横隔膜筋;
  • 肺。
がんは、気管と食道に沿った肺と横隔膜の間、あるいは気管の下方にある肺が気管支につながる場所のリンパ節まで拡がっています。

あるいは

がんは一方の胸部の壁側胸膜、肺との間の胸腔内層、横隔膜の表面、肺の表面で認められます。がんは以下の1つ以上に拡がっています。
  • 肋骨と壁側胸膜の間の組織。
  • 肺との間の空洞にある脂肪。
  • 胸壁の軟部組織。
  • 心嚢
がんは、気管と食道に沿った肺と横隔膜の間あるいは気管の下方にある肺が気管支につながる場所のリンパ節まで拡がっているかもしれません。
IV期(進行期)
IV期では、がんは手術による摘出が出来ず、身体の片側または両側で認められます。がんは胸部または鎖骨の上のリンパ節に拡がっているかもしれません。がんは以下の1つ以上の方法で拡がります。
  • 横隔膜を通って腹膜(腹腔と腹腔内臓器の大部分を覆っている薄い組織層)。
  • 腫瘍とは反対側にある胸膜組織へ。
  • 胸壁へ、肋骨で認められるかもしれません。
  • 胸腔の中心部にある臓器へ。
  • 脊柱へ。
  • 心嚢あるいは心筋へ。
  • 脳、脊柱、甲状腺あるいは前立腺のような遠隔部位へ。

再悪性中皮腫

再発悪性中皮腫とは、治療したあとにがんが再発する(再び生じてくる)ことを意味します。再発悪性中皮腫は胸腔、腹腔または体の他の部分に生じることもあります。

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治療法の概要

このセクションの要点
  • 悪性中皮腫の患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。
  • 標準的治療法として以下の3種類が用いられます:
    • 手術療法
    • 放射線療法
    • 化学療法
  • 新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検討中です。
    • 生物学的療法
    • 腹腔内温熱化学療法
  • 臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。
  • がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。
  • フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

悪性中皮腫の患者さんに対して様々なタイプの治療法があります。

悪性中皮腫の患者さんに対して各種治療法が適用されます。標準的治療法(現在用いられている治療法)もあれば、臨床試験において検証されているものもあります。治療法についての臨床試験は、現在行われている治療法の改善やがん患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために行われるものです。現時点で標準的とされている治療法よりも新しい治療法が良いと示された場合、今度は新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。 臨床試験に参加してみてはどうかと考えてみるのもよいでしょう。いくつかの臨床試験は治療を始めていない患者さんにのみ開かれています。

標準的治療法として以下の3種類が用いられます:

手術療法
悪性中皮腫に対して以下の手術療法が用いられます:
広範囲局所切除術:
がんとその周囲の正常組織の一部を切除する手術です。
胸膜切除術+肺剥皮術:
肺と胸膜を覆う一部および肺の外側表面の一部を切除する手術です。
胸膜外肺全摘術:
1側肺全体と胸膜、横隔膜、心嚢膜の一部を切除する手術です。
胸膜癒着術:
化学物質または薬剤を用いて2層の胸膜の間の腔隙(胸膜腔)に瘢痕を生じさせる外科的処置です。最初にカテーテルまたは胸腔チューブを用いて体液を排出した後、化学物質または薬剤を腔隙内に注入します。瘢痕化により胸膜腔内の体液貯留は止まります。
医師が手術の際に目にみえるがんをすべて摘出したとしても、なお残存しているがん細胞を殺すために一部の患者さんに対して手術後に化学療法や放射線療法の行われることがあります。治癒の可能性を高めるために手術後に行われる治療法をアジュバント療法といいます。
放射線療法
放射線療法は、高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すかまたは成長させないでおくがん治療のことです。放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。どの方法の放射線療法が用いられるかは治療されるがんのタイプと病期によって異なります。
化学療法
化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響します(全身化学療法)。脳脊髄液、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。多剤併用化学療法は2種類以上の抗がん剤を用いる治療法です。どの方法の化学療法が用いられるかは治療されるがんのタイプや病期によって異なります。

詳しい情報については悪性中皮腫に対する承認薬を参照してください。

新しい治療法は現在、臨床試験で有効性を検討中です。

このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
生物学的療法
生物学的療法は、患者さん自身のがんと闘う免疫機構を用いた治療法です。自らの体内でつくられる物質や実験室で作成された物質を用い、患者さん自身のがんに対するもともとの抵抗力を高め、方向づけしたり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物学的療法または免疫療法とも呼ばれます。
腹腔内温熱化学療法
腹腔内温熱化学療法は、腹膜(腹部の内側および腹部内の大部分の臓器の表面を覆っている組織)まで拡がった中皮腫の局所化学療法の一種で、現在研究中です。外科医が眼で見えるがん全てを切除した後で、残っているがん細胞を殺すために、温められた抗がん剤を含む溶液を腹部に注入します。抗がん剤を温めることで、より多くのがん細胞を殺すかもしれません。

臨床試験に参加したいと考える患者さんがいるかもしれません。

何人かの患者さんにおいて臨床試験に参加することは最良の治療選択であるかもしれません。臨床試験はがんの研究過程の一つです。臨床試験は新たな治療法が標準的な治療法より安全で有効であるかを見つけ出すために行います。

がんに対する今日の標準的な治療法の多くは早期の臨床試験を基本にしています。臨床試験に参加する患者さんは標準的な治療を受けるか、初めて新しい治療を受けることになるかもしれません。

また、臨床試験に参加する患者さんは未来のがん治療法の改良を助けます。新しい治療法の臨床試験が有効性を示さなくても、しばしば重要な疑問の答えとなり、研究が前進するのを助けます。

がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。

いくつかの臨床試験はまだ治療を受けていない患者さんを含んでいます。他の試験はがんが回復していない患者さんに対する治療を評価します。がんが再発する(再起する)のを止めるか、がん治療の副作用を軽減する新しい方法を評価する臨床試験もあります。

臨床試験は国の多くの地域で行われています。治療法の項での現在の治療法の臨床試験へのリンクを参照してください。それらはNCIの臨床試験データベースから取り出されます。

フォローアップ検査が必要になるかもしれません。

がんを診断するために行われた、あるいはがんの病期をみつけるために行われた検査が繰り返されるかもしれません。いくつかの検査は治療がどれぐらいよく効いているかをみるために行われるでしょう。治療を続ける、変更するか止めるかどうかの判断がこれらの検査結果を基に行われるかもしれません。これらはときどき再病期診断と呼ばれます。
いくつかの検査は治療が終わった後に時々継続して行われるでしょう。これらの検査結果は状態が変化したかどうか、またはがんが再発(再起)したかを示すことができます。これらの検査は時々、フォローアップ検査か定期検査と呼ばれます。

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病期別治療法

現在行われている臨床試験の検索結果へのリンクは各治療の項目に記載されています。いくつかのがんの種類や病期については、試験がリストされていないことがあります。リストされていなくても、実施されていると思われる臨床試験については主治医に相談してください。

限局性悪性腫瘍中皮腫(Ⅰ期)

悪性中皮腫が胸膜の1カ所に認められる場合、おそらく治療法はがんを有する胸膜の一部とその周囲組織の一部を切除する手術になります。

限局期悪性中皮腫が胸腔の1カ所以上に認められる場合、次の治療法のいずれかが行われます:
  • 症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としての放射線療法併用または非併用下での胸膜切除術+肺剥皮術。
  • 胸膜外肺全摘術。
  • 症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としての放射線療法。
  • 手術により腫瘍を摘出した後、胸腔内に抗がん剤を直接注入する臨床試験。
  • 手術、放射線療法、化学療法を用いた併用療法の臨床試験。
  • 新しい治療法の臨床試験。
限局性悪性中皮腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかNCIのがん臨床試験リストをチェックしてください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

進行性悪性腫瘍中皮腫(II期、III期、IV期)

進行期悪性中皮腫の治療法には次のようなものがあります:
  • 胸腔内に貯留する体液を排出し、不快感を軽減するための手術。胸腔内にさらに体液が貯留することを防ぐために胸膜癒着術が行われることがあります。
  • 症状を緩和しQOLを改善するための緩和療法としての胸膜切除術+肺剥皮術。
  • 疼痛を軽減する緩和療法としての放射線療法。
  • 1種類の抗がん剤を用いた化学療法。
  • 腹膜に拡がった悪性中皮腫を切除するための手術の後に局所化学療法を行う臨床試験。
  • 多剤併用化学療法の臨床試験。
  • 手術、放射線療法、化学療法を用いた併用療法の臨床試験。
  • 腫瘍を縮小し体液の貯留を防ぐため胸腔または腹腔内に化学療法剤を直接注入する臨床試験。
進行性悪性中皮腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかNCIのがん臨床試験リストをチェックしてください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。

再発悪性中皮腫

再発悪性中皮腫の治療法には次のようなものがあります:
  • 生物学的療法の臨床試験。
  • 化学療法の臨床試験。
  • 手術療法の臨床試験。
再発悪性中皮腫の患者さんを受け入れている臨床試験があるかどうかNCIのがん臨床試験リストをチェックしてください。 試験の場所、治療の種類、薬剤名など研究の他の特徴から研究を詳細に知ることが出来ます。臨床試験に関する一般的情報はNCI Web siteから入手可能です。
(2012年06月更新)

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